女「死んじゃってゴメン」少女「ほんとにゴメンて思ってます?」
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13: ◆/brfqxLTx.[sage saga]
2022/12/09(金) 22:01:32.65 ID:AaD9S2yd0
少女「地上の伝承でわかりやすいのは、賽の河原あたりでしょうか。あれなんて、明らかに『若くして死んだこと』への罰です」

女「あれは、幼い子どもが亡くなったときに限った話じゃないの? だったら老いて死ぬのは罪ではないの?」

少女「子供だろうが老人だろうが同じことですよ」
以下略 AAS



14: ◆/brfqxLTx.[sage saga]
2022/12/09(金) 22:02:30.26 ID:AaD9S2yd0
女「わたしぼっちだし、実家からもほとんど勘当されてるようなもんだし……」

少女「学校とか、仕事とかではどうですか?」

女「大学はずいぶん前に中退したしなあ……。最近は、仕事もしてなかった」
以下略 AAS



15: ◆/brfqxLTx.[sage saga]
2022/12/09(金) 22:03:13.22 ID:AaD9S2yd0
女「わたしのことはさ、もう忘れてよ」

少女「言ってることが、さっきと違うじゃないですか」

女「ゴメン……。わたしなんかさ、本当にろくなやつじゃないんだよ。ゲームだって、熱帯行けばもっと上手い人いるよ。街に出れば、わたしよりおしゃれな人は大勢いる」
以下略 AAS



16: ◆/brfqxLTx.[sage saga]
2022/12/09(金) 22:03:50.99 ID:AaD9S2yd0
女「死んでキミが悲しんでくれるのなら、もうちょっと生きていても良かったかなあ、なんて思わなくもないね」

少女「私は散々言ったつもりだったんですけどね。結局、お姉さんは聞く耳を持っちゃくれませんでした」

女「わたしのこと好き好きーって?」
以下略 AAS



17: ◆/brfqxLTx.[sage saga]
2022/12/09(金) 22:04:22.78 ID:AaD9S2yd0
女「じゃあ、最後にもう一つききたいことがあります」

少女「最後ですか? 別に、遠慮しなくていいのに」

女「このままずっとキミを束縛するのも良くないしね」
以下略 AAS



18: ◆/brfqxLTx.[sage saga]
2022/12/09(金) 22:05:37.37 ID:AaD9S2yd0
女「ゴメンなさい、カスのロリコンでゴメンなさい……」

少女「べつに良いですよ。そもそも、ロリじゃないですし」

女「じゃあ、失礼して……」
以下略 AAS



19: ◆/brfqxLTx.[sage saga]
2022/12/09(金) 22:06:12.97 ID:AaD9S2yd0
女「……なーんにも感じねえや」

少女「そりゃあ、そうでしょうね。心臓も、脳も、皮膚もないんですから」

女「いつもはこう……なんか温泉みたいなにおいで、吸うとめっちゃキマるんだよ。それがない」
以下略 AAS



20: ◆/brfqxLTx.[sage saga]
2022/12/09(金) 22:06:58.38 ID:AaD9S2yd0
女「よし! もう気は済んだよ。もうどこへなりとも行きな!」

少女「そうですか。じゃあ、そろそろ行きますね」

女「……さみしくなるねえ」
以下略 AAS



21: ◆/brfqxLTx.[sage saga]
2022/12/09(金) 22:07:25.45 ID:AaD9S2yd0
女「死ぬのが罪だなんて、やっぱり思えないよ。だって、遅かれ早かれみんな死ぬんだからさ。でもさ、もっとキミの話を聞けばよかったって、今は後悔してる。それは、間違いなくわたしの罪だ」

少女「それだけわかってくれたら、今は十分です。いっぱい後悔して下さい。幸い、時間は山程あるんですから」

女「うん」
以下略 AAS



22: ◆/brfqxLTx.[sage saga]
2022/12/09(金) 22:08:06.84 ID:AaD9S2yd0
少女「じゃあ、今度こそ行きます」

女「バイバイ、またね。……あと、最後に一つだけ」

少女「なんでしょう?」
以下略 AAS



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