18: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/26(火) 00:06:44.10 ID:DJtq/vHtO
二人の視線の先では、コールドスリープを選択した場合に備え、
百年後の未来へ送る要員の選定を巡って、議論が続いている。
織莉子自身も思案を巡らせた。
未来へ送り出されてしまえば、宇宙存続の問題が絡むことから、
19: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/26(火) 00:11:54.83 ID:DJtq/vHtO
織莉子は帰路に就く前、約束通りかごめの取材を受けた。
取材の場で織莉子は、自身が世界に存在する意味と、自信の能力を以って、
自分が何を成すべきかを悩んだ日々を語った。
自分の目的のために、関係ない少女を巻き込んで魔法少女にしてしまったこと、
20: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/26(火) 00:17:29.55 ID:DJtq/vHtO
「だけど、事実困ったことになったにゃー。これで浄化システムを、異世界に広げるのは難しくなったよ」
「元々、浄化システムを広げる方法も、まだ判明していないんだけどね」
「オレたちがミラーズに入れないなら、他のヤツに頼るしかねーな。でも、どう言い訳すりゃいいんだ?」
「それについては、追々考えましょう。今日はもう日が沈みかけてることだし」
「あの、私からもいいですか?もう手遅れじゃないかと思ったんですけど……」
21: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/26(火) 00:18:22.09 ID:DJtq/vHtO
本日はここまでです。また明日以降に。
22: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/26(火) 19:44:26.24 ID:vGK5oIj1O
>>20からの続き
「……あの」
「かごめちゃん、どうしたの?」
「横からすみません。あの……方法なら、あると思います……」
23: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/26(火) 19:48:55.65 ID:vGK5oIj1O
いろはとやちよは、玄関先まで出て織莉子を見送った。
織莉子が駅方面へ向かうのを確認すると、居間へ戻り、灯花から宿泊の申し出を受ける。
やちよは突然の申し出に驚いたものの、滅多にない機会として承諾。灯花の意向により、
ねむ、桜子、かごめも、宿泊を促され、やちよはこれも承諾した。
24: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/26(火) 19:52:43.40 ID:vGK5oIj1O
「|灯花とねむがそう言うなら、私は何も言わない。でも、今後はどうするの?|」
「ミラーズを使う案は、危険性が高いから除外する。コールドスリープ案は保留かな。
あとは桜子の言っていた魔法少女の能力を組み合わせる方法。それで駄目でも、
別の方法と組み合わせることもできるだろう」
「分かりました。私も今日のことは、時期が来るまで他の人には伏せておきます」
25: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/26(火) 20:03:11.97 ID:vGK5oIj1O
「この分だと、今後は対策が練られるまで、ミラーズの調査はできないね。
織莉子が探している敵が一番隠れてそうな場所なのに」
「ミラーズへの対処をどうするかは、これから考えることになったわ。
次回があるけど、その時に話し合うことになってる」
「未来をどうする以前に、現在でやることのほうが多いね。」
26: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/26(火) 20:10:14.31 ID:vGK5oIj1O
それから数日後、思いもよらぬ方向へ事態は進む。
神浜市の外に、みかづき荘の住人が出かけていた時のことだった。
出先でインキュベーターの一個体が接触し、出会うなり一言告げた。
27: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/26(火) 20:17:30.18 ID:vGK5oIj1O
「そんな都合のいいことが起きるものなの?」
「だから、ボクたちも驚いているんだよ」
「なーんか、裏がありそうだな。悪いことじゃなきゃいいんだけどよ」
「ボクたちがキミたち人類に、これ以上干渉する理由はない。エネルギー回収ノルマを
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