23: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/26(火) 19:48:55.65 ID:vGK5oIj1O
いろはとやちよは、玄関先まで出て織莉子を見送った。
織莉子が駅方面へ向かうのを確認すると、居間へ戻り、灯花から宿泊の申し出を受ける。
やちよは突然の申し出に驚いたものの、滅多にない機会として承諾。灯花の意向により、
ねむ、桜子、かごめも、宿泊を促され、やちよはこれも承諾した。
四人はその日、みかづき荘に一泊することになり、部屋割りは、いろはの部屋に四人と
ういが加わり、布団が人数分用意された。夕飯の席はいつもの日常と変わらなかったが、
部屋に入ると灯花が落胆した様子を見せる。
「ミラーズのことは本当に盲点だったね。織莉子ちゃん、落ち込んじゃったし……」
「彼女なら、きっと大丈夫だと思うよ。今日が初対面だけど、きっと立ち直ってくれると思う」
「うん、そうであってほしい」
「それにしても、百年後のアリナか。星屑タイムビューワで視た未来とは、
違う未来になりそうだにゃー……」
「これも、宇宙の意思がそうさせたものかもしれないね」
「でも、灯花ちゃんの言っていた通り、未来は私たち次第でいくらでも変わるんでしょ?」
「まだ何もできないって決まったわけじゃないし、みんなで考えれば何かできるはずだよ」
「|諦めるのはまだ早い。ユニオンだけじゃない。ユニオンと同盟を結んだ陣営にも、
今日のことを話せば、もっと意見が集まるはず|」
「わ、私もそう思います。結論はまだ出ていないわけですし……」
「そうなんだけど、今日わたくしたちが泊ったのは、考えてることがあるからなんだよ」
「|どういうこと?|」
「昼はねむと一緒に話していたんだけど、他の魔法少女に話すのは待ってほしいんだ。
考えがまだ纏まってないうちに話を広げると、余計な混乱が起きると思う」
「今日のことを明かすのは、各陣営の代表までにしておきたい。意見を求めるために
話を広げても、それで収拾がつけられなくなったら、本末転倒だからね」
235Res/340.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20