87:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:57:09.82 ID:XVB8s0iW0
今回ばかりは、主神派も自分たちの過ちを認めるしかなかった。
ジュベレウス復活のため光の属性を優遇した結果、
かえって闇が増大してしまったのだから。
ただし、アンブラ族の魔への傾倒は副次的ながら益もあった。
88:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:57:37.33 ID:XVB8s0iW0
そして最後に、討伐した悪魔の魂や亡骸等は
魔界由来の有益な資源であるという実利である。
中でも特殊能力を有する悪魔は、
89:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:58:26.86 ID:XVB8s0iW0
14 『クリフォトの樹』
かの魔界植物はある時から、
人間界にまで根を下ろし、そして人間を捕食対象とし、
その血を糧とする生態を獲得した。
90:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:59:05.81 ID:XVB8s0iW0
こうも大規模になれば当然、
アンブラ族ら人間界側もすぐに事を認識し、
悪魔たちの「農業」を優先的に阻止しようとした。
だが人間界の側からでは、この樹の排除には限界があった。
91:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:59:32.70 ID:XVB8s0iW0
15 『魔王の果実』
ある時、もっとも成長していた樹が『実』を生じさせ、
それを食した悪魔が劇的な力の向上を見せた。
92:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:59:59.06 ID:XVB8s0iW0
そうして『果実』を巡る大騒乱が始まった。
多くの悪魔がこぞって樹を育てようとし、
また競争相手の樹を破壊して妨害、
93:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:00:32.98 ID:XVB8s0iW0
とはいえ、もちろん最後まで傍観するつもりはなかった。
侵犯者らも果実の力に惹かれていたのは同じであり、
くわえてアルゴサクス、アビゲイル、
94:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:01:10.09 ID:XVB8s0iW0
そうしてついにその時が訪れた。
この侵犯者同士の果実競争においては、
武力も当然重要であるが、
第一には情報収集と行動の早さが帰趨を決した。
95:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:01:36.27 ID:XVB8s0iW0
その効果は誰しもが想像した以上だった。
半分食しただけでも彼の武力はアルゴサクスと同等なまでに昇華し、
加えてOMNEたる『創造』の力もより完璧かつ強大に。
もはやこの時点でも
96:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:02:06.29 ID:XVB8s0iW0
ただし、その原理を理解していたのは
当時はジュベレウスらオリジナルOMNEたちのみであり、
こうした果実の詳しい原理を理解していたのも
ムンドゥス自身含めて魔界にはいなかった。
97:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:02:32.99 ID:XVB8s0iW0
魔界における全ての主導権を掌握したムンドゥスは、
瞬時に次なる行動に移った。
まずはクリフォトの大樹をことごとく刈った。
己につづく『果実』獲得者の出現を防ぐために。
313Res/336.05 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20