藤原肇「千夜さん、一緒に釣りに行きませんか?」
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54:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 15:09:22.40 ID:/ZuqsV3u0
 先に述べた二つの理由など、残された一つに比べれば単なる建前だ。
 それは私にしか知る由のない事。

 彼女の与えてくれる気遣いに、すっかり甘えてしまう私がいる。
 それについて、いつかお返しをするチャンスを見出せたなら。
以下略 AAS



55:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 15:10:11.84 ID:/ZuqsV3u0
   * * *

「お土産、ですか?」

 備前焼、きびだんご、マスカット――。
以下略 AAS



56:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 15:11:37.59 ID:/ZuqsV3u0
 首を傾げる私を見て、ちとせさんはクスクスと楽しげに笑います。

 この人は、度々こういう所があります。
 小悪魔的、というのでしょうか。

以下略 AAS



57:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 15:14:33.35 ID:/ZuqsV3u0
 徳島出身である颯さんや凪さん、そして、岡山出身の悠貴さんや私に、他の方々やPさんが配慮してくれたとのこと。

 確かに、大阪なら東京と比べ、私達の故郷にいるファンの人達も参加しやすいでしょう。

 私もその気になれば、実家に帰ることもできる距離です。
以下略 AAS



58:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 15:16:28.81 ID:/ZuqsV3u0
 自画自賛、と言えばそれまでですが――大阪公演の本番は、無事に大成功を納めました。

「やったね、肇ちゃん!」
「はい……!」

以下略 AAS



59:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 15:18:51.07 ID:/ZuqsV3u0
 宿泊先のビジネスホテルから少し離れた洋食屋さん。

 ライブ終了後の打ち上げ用に、予め貸し切っていたというその席で、功労者である美嘉さんはPさんに話を切り出しました。

「まぁ、是非も無いが」
以下略 AAS



60:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 15:22:43.24 ID:/ZuqsV3u0
「うーん……じゃあ、次はプロデューサーさんも私達と一緒に遊んでくださいね!
 大阪とは言わないまでも、公園でランニングとかっ」
「ダー。プロデューサー、アビシャーニェ……アーニャ達との約束、ですね?」

 悠貴さん達の提案に、Pさんは苦笑しながら応えます。
以下略 AAS



61:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 15:24:16.38 ID:/ZuqsV3u0
 気づきを得たのは、翌日のこと。

 皆さんとの、大阪市内の観光を終えようとしている頃でした。

「なーはまたそういう変なもの買おうとするよね」
以下略 AAS



62:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 15:25:39.14 ID:/ZuqsV3u0
「いざって時には、千夜ちゃんがいるからね♪」

 そう言って、ちとせさんは彼女に笑いかけます。


以下略 AAS



63:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 15:28:11.91 ID:/ZuqsV3u0
 帰りの新幹線で、私は千夜さんと隣同士になりました。

 ボックス席の向かいに座る颯さんと凪さんは、遊び疲れて寝ています。


以下略 AAS



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