藤原肇「千夜さん、一緒に釣りに行きませんか?」
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60:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 15:22:43.24 ID:/ZuqsV3u0
「うーん……じゃあ、次はプロデューサーさんも私達と一緒に遊んでくださいね!
 大阪とは言わないまでも、公園でランニングとかっ」
「ダー。プロデューサー、アビシャーニェ……アーニャ達との約束、ですね?」

 悠貴さん達の提案に、Pさんは苦笑しながら応えます。

「あ、えぇと……ご無理のない範囲で大丈夫ですから、ね?」
「あぁ、分かってるよ。ありがとう、藍子」

 きっと、他のアイドルの人達からも、今の私達と同じようなお願いを受けているのだと思います。
 もちろん、普段のお仕事だって忙しいでしょう。

 そんな素振りを見せず、私達一人一人に真摯に向き合ってくれるPさんは、本当に優しい人です。

「プロデューサーも、アタシ達と約束ばっかしてて大変だね★」

 全てを見透かすように、美嘉さんがPさんを茶化します。

「憐れむくらいなら、ちょっとは手加減してくれよ」
「そっちだって、望んでやってる仕事でしょ?」
「はい、ガンバリマス」


 皆でひとしきり笑い合う、賑やかで楽しいひと時。

 この時はまだ、私はその人の様子について、気づいていませんでした。



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