5:名無しNIPPER[saga]
2021/10/18(月) 22:26:56.52 ID:8Gnm1Jub0
【火よ、罪過を雪ぐために、我が身を焦がさん】
6:名無しNIPPER[saga]
2021/10/18(月) 23:00:22.87 ID:8Gnm1Jub0
勇者はそう唱えると、地面に落ちていた太めに木の枝を掴んで右手を空へと掲げる。
空から一条の虹色の光が射し、その手に直撃する。
手はみるみる焼き焦げて、黒く、肉の焼ける異臭を放つ。同時に枝に火がつく。
7:名無しNIPPER[saga]
2021/10/20(水) 00:27:41.15 ID:XxYmIC1x0
「魔物は、出てこないな。勇者というのが分かるものなのか?」
【高位の魔物ならいざ知らず、この森に棲みついている魔物なら気づかないと思うね。だから、わたしたちに魔物が寄り付かないのは
8:名無しNIPPER[saga]
2021/10/20(水) 00:45:36.19 ID:XxYmIC1x0
火に照らされた勇者の横顔は、悪鬼のようだ。
【この森の魔物たちにとって、恐ろしいことが起きたのさ。それも人によるものだ】
「なんだか、楽しそうだな」
9:名無しNIPPER[saga]
2021/10/20(水) 22:14:39.20 ID:XxYmIC1x0
しばらくたってから、勇者はしびれを切らしたのか、俺に作戦を提案した。
【もう仕方ないなぁ。ここは二手に分かれよう】
勇者は口端を捻じ曲げて、指を二本立てる。
10:名無しNIPPER[saga]
2021/10/20(水) 22:58:21.49 ID:XxYmIC1x0
勇者のもとを離れて、二つの沢を超えて、山を登り続けていると異変に気付いた。
いつの間にか、周りから音が消えていたのだ。
風が草木を撫でる音とか、虫たちの羽音が、一切ない。
11:名無しNIPPER[sage]
2021/10/26(火) 01:49:26.78 ID:peT2RBWDO
続きはよ
12:名無しNIPPER
2021/12/18(土) 08:48:07.31 ID:pYQRkwxIo
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