87:名無しNIPPER[sage]
2021/09/08(水) 00:14:07.30 ID:BHo4RfVYO
え
88: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/08(水) 07:08:23.58 ID:CEGUFkD4O
【>>87
0:外出】
改めて学校とケヤキモールのパンフレット、そして寮生活におけるルールを確認していると時刻は二十時を回っていた。
ルール上、深夜帯に男子が女子の部屋のフロアに居ることは原則禁止されているものの、コンビニなどの外出は制限されていない。
89: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/08(水) 07:09:16.94 ID:CEGUFkD4O
程なくしてエレベーターに乗り込み、一階へ。
フロントのお姉さんはいなかった。しかしその分、至るところに設置された監視カメラが目についた。
特に気にせず外へ出るとひんやりとした風に包まれる。日中は暖かかったとはいえ、夜は冷える。コンビニついでの散歩も程々に、わたしは歩き始める。
道中、数人の同級生と思しき人とすれ違う。
特に話しかけることも話しかけられることもなく、目的地であるコンビニへと辿り着く。コンビニの前には部活動終わりの上級生が数人屯していた。
90:名無しNIPPER[sage]
2021/09/08(水) 07:37:12.26 ID:yoLBrh0C0
あ
91:名無しNIPPER[sage]
2021/09/08(水) 22:47:37.09 ID:gI0bR3+/o
今日はあるのかな
92: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/09(木) 00:45:43.08 ID:gvlgOaLx0
【かなり遅くなりましたが、再開します。
続きは今晩にしたいと考えています。】
93: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/09(木) 00:46:18.15 ID:gvlgOaLx0
【>>90
6:「一年Dクラスの春宮だな」 】
思いがけない収穫を頭の引き出しに詰め込んでコンビニを出ようとしたところで、わたしは立ち止まる。
先ほどまでコンビニの前で屯していた上級生の数人が店内へ視線を向けていたからだ。
94: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/09(木) 00:46:43.35 ID:gvlgOaLx0
少し不安な気持ちを抱えながら、聞いてみる。
「あの、なにかご用でしょうか」
「お前に会いたがってる人がいる。ここで待ってな」
95: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/09(木) 00:47:10.23 ID:gvlgOaLx0
一方でわたしは反応に困った。「なぁ?」と言われても、同意はしにくい。
「お前らはもう行っていいぞ。乙葉、ちょっと離れたところで待ってろ。あー、そうだ。この前、遣いに行かせたときのポイントが余ってたよな? それでコーヒー買ってきてくれ。なぁ、アイスとホットどっちが好みだ?」
「……ホットでお願いします」
96: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/09(木) 00:47:41.92 ID:gvlgOaLx0
乙葉先輩は満面の笑みでコンビニへと消える。
そして数分後、ホットコーヒーとコーヒー味のアイスを買ってきた。わたしは理解が追いつかず、ホットコーヒーを受け取るのを躊躇う。
「どうしたんだよ天音。あぁこれか? アイスコーヒーつっても、俺はこのコーヒー味のアイスが好きなんだよ。あいつが間違ってるわけでも、嫌がらせをしようとしたわけでもねぇ。むしろ飲み物の方を買ってきたら叱っていたところだ」
97: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/09(木) 00:48:12.12 ID:gvlgOaLx0
わたしは俯いて話を聞く。
「神童って呼ばれていたみたいだな」
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