463: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/20(水) 00:30:55.62 ID:mJbNyI7e0
【>>462
ゾロ目(99):先生】
レストラン街へと向かう途中、シワの寄った背広姿を見つける。他の誰でもない担任の伊藤先生だった。
校舎の中であればもう見慣れたものだけど、校舎の外で見かけると心配や不安、そして恥ずかしいという余計な感情まで湧き出てくる。
464: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/20(水) 00:31:32.81 ID:mJbNyI7e0
なんであれ、結構驚いた。
「えっと、なにか……?」
「いえ、春宮さんの視線を感じたものですので。何か用があるのかな、と思ったのですが」
465: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/20(水) 00:32:01.34 ID:mJbNyI7e0
「はい、ご相伴にあずかります」
「よかったです。食べたいものはありますか?」
466: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/20(水) 00:32:29.71 ID:mJbNyI7e0
注文を終え、お冷で喉を潤した後、少し沈黙が訪れたので気になっていたことを直接聞いてみることにした。
「えっと、どうしてわたしと夕食を? いえ、とてもありがたいのですがっ」
「普段の素行が良く、先日の中間テスト対策でも色々と動いていただけたようだったのでそのお礼です。現在Cクラスの皆さんがAクラスに上がってくれれば、私の査定も上がりますからね」
467:名無しNIPPER[sage]
2021/10/20(水) 08:30:23.49 ID:yXbXHEYto
う
468: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/20(水) 22:00:00.11 ID:mJbNyI7e0
【>>467
9:見当がついていない】
その結論として、わたしは解を出せなかった。
強いて挙げるとすれば特殊なクラス配属制度を採用している学校側のミスが考えられるけど、同時にそれは確実にあり得ない話だと断言できる。
469: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/20(水) 22:00:27.02 ID:mJbNyI7e0
「えと、その理由について訊いたら教えていただけるんですか?」
「えぇ構いませんよ。口止めされていることではありませんので。ただ、春宮さんは本当にそれで良いですか?」
470:名無しNIPPER[sage]
2021/10/21(木) 00:00:00.90 ID:ncSgBFWS0
1
471: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/21(木) 22:16:28.31 ID:LNbq3Udw0
【>>470
1:「そうですね。もう少し自分で考えてみることにします。改めて、別の機会で答え合わせをさせてください」】
それでもわたしは考えることを放棄できなかった。
昔読んだ本にこんなことが書いてあった。
472: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/21(木) 22:17:01.50 ID:LNbq3Udw0
お言葉に甘えて好きなものを好きなだけ小皿に取り、改めて先生に向かって「いただきます」と言ってから口に運び始める。
「美味しいです!」
「それは良かったです。私が学生の頃は別の中華料理屋だったんですけどね。最近、居抜きで今のお店が入ったそうです」
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