465: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/20(水) 00:32:01.34 ID:mJbNyI7e0
「はい、ご相伴にあずかります」
「よかったです。食べたいものはありますか?」
「そうですね……今晩は中華の気分です」
「ではあそこにしましょうか」
先生の視線が向かって左側の3件先にある中華料理屋に向けられる。外装からして「中華!」って雰囲気のあるお店で好印象。
入ったことはないけど、風の噂では麻婆豆腐がとても辛いという話だったような。少し興味があるため挑戦してみても良いかもしれない。
先生に着いていく形でお店に入り、奥の方の席へ案内して貰う。
席の仕切りが高く、近くには窓も無いため他のお客さんから注目されることもない。先生と生徒の逢瀬にはちょうど良い席と言える。
「お好きなものをどうぞ。私が全部出します」
「はい、ご馳走になります」
ここで断るのは厚意を無碍にするような気がしたので、素直に甘えることにした。
……1度くらいは「わたしも払います」というやり取りをしておいた方が良かったかもしれないと今になって少し後悔している。
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