472: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/21(木) 22:17:01.50 ID:LNbq3Udw0
お言葉に甘えて好きなものを好きなだけ小皿に取り、改めて先生に向かって「いただきます」と言ってから口に運び始める。
「美味しいです!」
「それは良かったです。私が学生の頃は別の中華料理屋だったんですけどね。最近、居抜きで今のお店が入ったそうです」
「へー……あれ、先生が学生の頃? 先生もこの学校の出身なんですか?」
「言ってませんでしたか?」
先生とまともに話す機会も今が初めて。
入学式当日の挨拶でもそんなことを聞いた覚えもない。
「初耳です。参考までにどのクラスで卒業したか教えていただくことは出来ますか?」
「調べれば分かることですからね。特に生徒会に入っていれば、その辺りも容易でしょう」
確かに卒業生の名簿は生徒会準備室に保管されていたはず。在校生徒名簿の隣の棚だったかな。必要性が低かったため、見るのを後回しにしていた。
「Aクラスで卒業しました。入学のときから卒業のときまで、不動でしたね」
「あ、それはすごいですね! 今の一年生でも結構肉薄しているのに…」
現在Aクラスとの差は250クラスポイント程度。
今回、もしくは今後数回の特別試験の結果次第ではすぐにでも入れ替わる可能性がある。
不動のAクラスであり続けたということは、優秀なリーダー的立ち位置の人が居たんだと思う。
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