和久平八郎「怖くないのか?」青島俊作「正義を盾にしてますから」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/29(木) 20:47:54.83 ID:qO16CCyLO
その日、湾岸署はいつも通りの朝を迎えた。

『警察署の中は危険だ……気をつけろ』
「どこのどなた……?」

出勤した青島俊作巡査部長は朝っぱらからタチの悪い嫌がらせの電話を受けた。
不安に苛まれつつも自分のデスクへ向かうと大きな荷物が目に留まり、周囲に尋ねるも中に何が入っているか誰も知らなかった。

首を傾げているといきなり腕を引かれた。
刑事である青島を確保したのは保険屋だ。
日々危険と隣り合わせの刑事に高額の保険をかけさせようとしつこく勧誘してきた。
うんざりしながら追い返すと、同僚である女刑事の恩田すみれが青島の耳元で囁いた。

「警察署の中は危険だ……気をつけろ」
「あの電話ってすみれさんだったの?」

恩田すみれのイタズラであったことに憤りつつも胸を撫で下ろした矢先、定年間際のベテラン刑事である和久平八郎にどやされ、通報があった現場へと急行。女に髪を切られた被害男性が告訴したいと申し出ていて、事件とは名ばかりの痴話喧嘩に巻き込まれ、署に加害女性を連行するも被害男性が告訴を取り下げ、女は捨て台詞を吐いて釈放された。

「だから警察は嫌いなの!」
「いや、そんなこと言われても……」
「警察は恨まれてナンボ」
「警察は恨まれるのが仕事だからな」

やるせない思いに駆られる青島を、恩田すみれと和久平八郎が宥める。そこで和久が、刑事課に置かれた大きな荷物に目を留めた。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/29(木) 20:51:40.69 ID:qO16CCyLO
「おい、なんだこの荷物は?」
「それが、誰も知らなくて……」

不審そうな和久に同調する形で青島も首を傾げて、中身が一体何なのか気になっていた。
開けてみようかと思ったが、本店、つまり警視庁の室井慎次が湾岸署の刑事課を訪れた。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/29(木) 20:54:33.21 ID:qO16CCyLO
「この荷物、和久さん宛てですよ」
「俺に? 誰からだ?」
「袴田課長からです。マッサージチェアって書いてますよ。みなさーん! 注目ーっ!!」

そろそろ退勤間際といった頃合いで、方面本部長の息子である真下正義が刑事課に置かれた大きな荷物に興味を示して、袴田課長から和久宛てのプレゼントだと判断。吹聴した。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/29(木) 20:56:29.44 ID:qO16CCyLO
「なんだ。なんの騒ぎだ、これは」
「あ、袴田課長!」

そこで送り主の袴田課長が現れて、刑事たちの盛り上がりはピークに達した。和久は上司である袴田課長に対して感謝の意を伝えた。

以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/29(木) 20:58:01.50 ID:qO16CCyLO
「和久さん……落ちついて聞いてください」
「なんだよ、改まって」
「動かないで」
「だから、なんだよって……ぐえっ!?」
「動かないで!!」
以下略 AAS



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