和久平八郎「怖くないのか?」青島俊作「正義を盾にしてますから」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/29(木) 20:54:33.21 ID:qO16CCyLO
「この荷物、和久さん宛てですよ」
「俺に? 誰からだ?」
「袴田課長からです。マッサージチェアって書いてますよ。みなさーん! 注目ーっ!!」

そろそろ退勤間際といった頃合いで、方面本部長の息子である真下正義が刑事課に置かれた大きな荷物に興味を示して、袴田課長から和久宛てのプレゼントだと判断。吹聴した。

「腰痛持ちの和久さんに袴田課長からのプレゼントです! みんな、拍手!!」

沸き立つ刑事たち。そして箱に手を伸ばす。

「さっそく開けてみましょう!」
「いやいや、こういうのはまず課長に感謝の言葉を伝えてからだな……」
「開けてみましょうよー!!」

照れる和久。煽る真下。盛り上がる刑事達。

「これは随分高そうな椅子ですね!」
「和久さん! 座ってくださいよ!」
「そうか? どれどれ……」

箱から現れた想像以上に高級なマッサージチェアにまごつきつつも、周囲に促される形で和久は深く腰掛け、そして違和感を覚えた。

「ん?」
「どうかしましたか?」
「ケツの下にな、なんか硬いものが……」

そんな和久を文字通り尻目に、魚泉係長が。

「ん? なんだ、これ?」

キンッ。

椅子から伸びた長い紐を引っ張ると金属製のピンが抜けて、それはどうも武器講習の時に見た手榴弾の安全ピンにそっくりであった。


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