【オリジナル】クリスマス・ヒーロー
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20:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 05:54:01.09 ID:uyzFntxd0

 豊橋とは関係なく、俺は本日も中華料理屋でバイトに勤しんでいた。

 店長のチョウさんはいつも怪しい中国語とおかしな日本語を巧みに操り、本格的中華料理コックマンという印象をお客さんに与えている。

 初めて来たお客さんは「おお、なんか本格的な中華料理の人だ」という顔をするし、常連のお客さんは「まーたチョウさんがおかしなこと言ってら」と笑っている。その様子を見ると、この辺のコミュニケーションが実に上手な人だとよく感嘆する。

 そんなチョウさんとパートのおばちゃん、大学生のにーちゃん、ぶーちゃんこと俺の四人でお店を回す。

 もうここに勤めてから四ヶ月も経つから、忙しい土曜日のお昼時も慣れたものだった。オーダーをとって、料理を運んで、お会計をして、気のいい常連のおっちゃんから唐揚げを一個貰ってつまみ食いして……。

 滞りなく、お昼のピークが過ぎていく。今日も万事如意、ご飯が美味しくなるような汗をひたすら流していると、あっという間に休憩の時間になっていた。



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