21:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/24(木) 05:54:37.42 ID:uyzFntxd0
「ぶーちゃん、今日なに食べるアル?」
厨房で笑顔のチョウさんに尋ねられた。「ぶーちゃん、なんでも美味しそうに食べる。作り甲斐アルネ」なんてよく言われるから、俺も毎回気持ちよく賄いを平らげている。
「今日はアレっすね、シェフのおまかせがいいアルっすね」
「アイヤー、ぶーちゃん商売上手ネ。おまかせ、美味しいの作るヨ!」
「シェシェ!」
「ゆーあーうぇるかーむ!」
そんな国際的異文化交流を終えると、俺は「ちょっと外行ってきますね」と一声かけてからお店の外へ出る。
暖房と中華鍋の熱が籠った厨房と違って、外の空気は冷え込んでいた。寒々とした冬の風が汗の滲んだ額をなで斬りにしていったけど、生憎デブな俺には心地のいい冷たさだった。
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