北条加蓮「藍子と」高森藍子「変わりゆくカフェで」
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23:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 19:00:26.04 ID:3SqBtgoG0
加蓮「いやいやいやいや……。あいつらは……きっと私があまりにも鬱陶しくて、生意気な患者だったから印象に残ってるだけ、」
藍子「もう。まだそんなこと言ってるっ」
加蓮「だって嫌いだもん! あいつら!」
24:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 19:00:55.82 ID:3SqBtgoG0
藍子「ううん。……もし、いつかそうなったら、私に突き刺さってしまった杭を、加蓮ちゃんが杭を抜いてください。そして、私のことを励ましてください」
藍子「約束してくれれば……私は、安心して期待していられますから」
加蓮「分かった。その時は、またここで。……ううん。閉店時間が来たら、私の家でも、藍子の家でもいいや。事務所でもいいよ。どこか落ち着く場所で、藍子の心の穴が埋まるまで、一緒にいてあげるね。できるだけの事はするから……」
25:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 19:01:57.20 ID:3SqBtgoG0
藍子「…………いつか……」
加蓮「?」
藍子「いつか、いろいろなものが、このカフェの内装のように変わっていって……」
26:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 19:02:26.13 ID:3SqBtgoG0
加蓮「……。……うりゃ」
藍子「わひっ!? ……も、もうっ。励ましてくれるなら、もうちょっと別の方法にしてください!」
加蓮「だってー。辛気臭い顔で、ずどーんってなってるし? じゃあ笑わせた方が楽じゃん。うりゃうりゃっ」
27:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 19:02:55.67 ID:3SqBtgoG0
加蓮「さーてとっ。ね、なんだか身体がぽかぽかしてきたし、ちょっとこたつから出ていつもの席に座らない? ずっとここにいると、また後ろ向きになっちゃうかもしれないし……ほら、さっさと行くよ? 5秒以内に出ないと、今度はスカートの中まで足突っ込んじゃうからっ。5、4、3……」
藍子「わ〜っ! 出ます、出ますっ。お布団と小机を、店員さんにお返ししなきゃ。クッキー、もうこぼれていませんよね?」
加蓮「大丈夫でしょー。店員さーん! こたつありがとっ。いつもの席に座らせてもらうねーっ」
28:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/15(日) 19:03:25.27 ID:3SqBtgoG0
加蓮「ほら、いじけてさっさと靴を履けっ。まだ気になるならちょっとお散歩でもする? ネガティブなことを言っちゃったのは私だし、今日は藍子の言うこともやりたいことも、全部付き合ってあげるから」
藍子「靴を、とんとんっ♪ えっ。加蓮ちゃん、それって……ほんと?」
加蓮「できる範囲でね」
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