高垣楓「あなたがいない」
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47: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/14(月) 22:03:12.58 ID:Od9IjqsH0
>>46
再販はしないよってことと、単純に自分の作品を公開したいってことですかね。
公開なら渋もあるけど、やっぱり速報の投下スタイルが私は好きです。

音葉SSを覚えていただいてるとは……書きたいのはやまやまですが、今現在は精神的余裕がないので……
以下略 AAS



48: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/18(金) 22:36:28.28 ID:QGubcxXe0
投下します

↓ ↓ ↓


49: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/18(金) 22:37:02.91 ID:QGubcxXe0

「おはようございます」

 私はいつものように、事務所へと顔を出す。

以下略 AAS



50: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/18(金) 22:37:32.62 ID:QGubcxXe0

「ところで楓さん……ちゃんと食べてます?」
「え?」

 ちひろさんの何気ない一言。私はちょっぴり驚いた。
以下略 AAS



51: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/18(金) 22:38:02.97 ID:QGubcxXe0

 決して食べていないわけじゃない。あまり食欲が湧かないのだ。
 もちろん体が資本だと分かっている。だから私は、きちんと食べるように努力していた。
 それでも、体重は以前よりかなり落ちていた。食べているのに、増えない。
 私にも分からなかった。
以下略 AAS



52: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/18(金) 22:38:40.12 ID:QGubcxXe0

 レッスンでもそうだ。ハードレッスンを受ければ当然、体を酷使する。
 ついていけなければトレーナーさんから指摘されるし、心配もされる。
 だから私はどんなにつらくても、それを顔に出さないよう努力した。

以下略 AAS



53: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/18(金) 22:39:09.89 ID:QGubcxXe0

 もう、ごまかしも限界にきていることを、感じずにはいられない。
 疲れ切った体を引きずり、私はマンションへ帰る。送迎はベテランマネージャーが、その役を担ってくれている。

「高垣さん、大丈夫ですか?」
以下略 AAS



54: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/18(金) 22:39:37.30 ID:QGubcxXe0

「……ただいま」

 誰もいない部屋。
 私は独り言が多くなった。
以下略 AAS



55: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/18(金) 22:40:24.84 ID:QGubcxXe0

 どうしてしまったのだろう、私は。
 Pさんが亡くなった衝撃で、食欲が落ちているのだろうか。
 そういう分かりやすい理由なら、もっと打ちのめされた気持ちになってしかるべきものなのに、私はそこまで悲しくなれない。
 ちひろさんの悲嘆に暮れた顔を思うたびに、私は薄情なのかしらと訝ることもしばしばだった。
以下略 AAS



56: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/18(金) 22:41:11.87 ID:QGubcxXe0

「それじゃあ、いただきます」

 冷酒器からお猪口へ、お酒を注ぐ。澄んだ命の水をありがたく、頂戴する。

以下略 AAS



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