56: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/18(金) 22:41:11.87 ID:QGubcxXe0
「それじゃあ、いただきます」
冷酒器からお猪口へ、お酒を注ぐ。澄んだ命の水をありがたく、頂戴する。
「?」
違和感を抱く。
このお酒の持つ豊かなうまみが、口の中に感じられない。一昨日開栓したばかりなのに、そんなわけはない。
煮物に箸をつける。飴色をした大根を一口、ほおばる。
おかしい。妙な甘ったるさを強く感じる。
もう一口、お酒を含む。先ほどとは違う、妙な痺れを感じた。
私、変だ。
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