52: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/18(金) 22:38:40.12 ID:QGubcxXe0
レッスンでもそうだ。ハードレッスンを受ければ当然、体を酷使する。
ついていけなければトレーナーさんから指摘されるし、心配もされる。
だから私はどんなにつらくても、それを顔に出さないよう努力した。
「どうした、高垣! 遅れてるぞ!」
「はい! すいません! 大丈夫です!」
「大丈夫なわけないだろう! ……もういい、今日はここまでにする」
ベテラントレーナーさんから、レッスンの終了を告げられる。
「……はい。すいませんでした」
「……高垣。少し休んだほうがいいんじゃないか?」
「いえ、仕事は待ってくれませんし。まあ、ちょっとハイペースだったかもですから、多少スローペースでぼちぼちやります」
「あまり感心しないな……きちんと休むことも、アイドルの仕事だぞ。きちんとクールダウンしろ。あと」
ベテラントレーナーさんは言った。
「しばらく、私のレッスンは受けなくていい」
「え?」
「こんな状態では、身に付くものも身に付かないからな。もう少し体調を整えてから、もう一度来い」
「……はい」
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