【ミリマス】 高山紗代子「あなたと一歩、近づける時間」
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8:名無しNIPPER[saga]
2020/08/23(日) 11:49:54.72 ID:ZPwxV11E0

「まぁ仕方ないさ。細かいケーブル配置はその時々で変わるもんだし、それに舞台袖は暗いからな。要は『最後まで気を抜いちゃダメ』ってことだな」
「そうですよね。劇場とは違うってこと、もっと気をつけないと……」

 なんて通り一辺の注意を口にしながらも、俺の意識はまるで違うものに奪われていた。しっとり貼りついた前髪、潤んだ瞳に荒い息、甘酸っぱい汗の匂い。衣装越しでも伝わってくるアツさと柔らかさ、そしてか細さ。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2020/08/23(日) 11:52:21.38 ID:ZPwxV11E0

「まだ少し緊張というか、気負いすぎてる所があるかな。力みすぎて動きも表情も固くなってた。細かいミスの原因にもなるし、なによりあれじゃ今一つノリきれない、ってお客さんも少なくなかったんじゃないかな」

 そう、今日の出来映えは彼女自身もよくわかってるし、なにより結果にも表れている。それをはっきり口にするのも、プロデューサーとしての大事な役目なんだ。

以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2020/08/23(日) 11:55:42.83 ID:ZPwxV11E0

「大丈夫、その元気があれば、紗代子の夢が叶うのだって……あの子とのステージだって、きっとすぐ実現できるさ」
「もう、それは気が早すぎますよ」
「そうかな?これまでの紗代子の頑張りを知ってたら、そうは思えないけど──もっとも夢が叶ったら、俺なんて要らなくなるかもしれないな」
「そんなッ!」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2020/08/23(日) 11:57:48.89 ID:ZPwxV11E0

「プロデューサー、嘘でもそんなこと言わないでください……じゃないと私……」
「……すまん」

──ワアアァァァァァッ!!
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[saga]
2020/08/23(日) 11:58:35.65 ID:ZPwxV11E0

「とにかく全力を尽くした結果なんだ、今日は受け入れるしかない」

お前は本当に、今日ここに至るまでの全てを、全力でやり遂げたのか?レッスンプラン、セールスプロモーション、フェス戦略……その全てを紗代子の勝利のために捧げたんだと、胸を張って言えるのか?

以下略 AAS



13:名無しNIPPER[saga]
2020/08/23(日) 11:59:04.32 ID:ZPwxV11E0

「プロデューサー?」
「……いや、なんでもない。邪魔にならないよう、そろそろ戻ろうか──ほら、預かってた眼鏡だ」
「……ありがとうございます、プロデューサー」

以下略 AAS



14:名無しNIPPER[saga]
2020/08/23(日) 12:01:12.62 ID:ZPwxV11E0



プロデューサー。
あなたは気付いてますか?
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[saga]
2020/08/23(日) 12:01:49.97 ID:ZPwxV11E0

「──もっとも夢が叶ったら、俺なんて要らなくなるかもしれないな」

そう嘯くあなたの口元が醜くつり上がっていることに、あなたは気付いているんでしょうか。

以下略 AAS



16:名無しNIPPER[saga]
2020/08/23(日) 12:02:20.75 ID:ZPwxV11E0


プロデューサー。
いつからだと思いますか?

以下略 AAS



17:名無しNIPPER[saga]
2020/08/23(日) 12:03:27.63 ID:ZPwxV11E0


プロデューサー。
知っていますか?

以下略 AAS



18: ◆NdBxVzEDf6[sage]
2020/08/23(日) 12:11:00.65 ID:fCzaH21jO
お互いのこの距離好きだわ
乙です

高山紗代子(17)Vo/Pr
i.imgur.com
以下略 AAS



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