【ミリマス】 高山紗代子「あなたと一歩、近づける時間」
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8:名無しNIPPER[saga]
2020/08/23(日) 11:49:54.72 ID:ZPwxV11E0

「まぁ仕方ないさ。細かいケーブル配置はその時々で変わるもんだし、それに舞台袖は暗いからな。要は『最後まで気を抜いちゃダメ』ってことだな」
「そうですよね。劇場とは違うってこと、もっと気をつけないと……」

 なんて通り一辺の注意を口にしながらも、俺の意識はまるで違うものに奪われていた。しっとり貼りついた前髪、潤んだ瞳に荒い息、甘酸っぱい汗の匂い。衣装越しでも伝わってくるアツさと柔らかさ、そしてか細さ。

「あの、プロデューサー?」

 色んなものがごちゃ混ぜになって、触れた場所から伝わってくる。ライブを終えたばかりの、ファンの誰も見ることのない生の“高山紗代子”。それを今、俺だけが独占してる……この彼女を見ていいのは、俺だけなんだ。

「もう、プロデューサー!」
「──ッ?!」

 抑えめながらも鋭い声で、 我に返る。いけない、こんなことでは……紗代子に失望されてしまう。“高山紗代子のプロデューサー”らしく振る舞わないと。

「な、なんだ?」
「あの……どうでしたか、今日のステージは」
「あ、ああ!よかったぞ!お客さんも盛り上がってたしな……だけど」

 腕の中の紗代子の、まっすぐに俺を見つめる眼。自信よりも不安の方が勝っていそうな、震える瞳。今ここで、彼女が“プロデューサー”に求めているのは──。




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