高坂桐乃「黒猫とより戻したら?」高坂京介「は?」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/22(土) 21:37:09.29 ID:h16Rbuf2O
「兄貴さ」
「ん?」
時刻は深夜。
一緒にベッドに寝転びながら、俺の部屋にPC持参で押しかけて来た桐乃は黙々と妹モノのエロゲーをプレイしていて、何故実の妹と添い寝しながらエロシーンを眺めなきゃならんのかと思いつつ、やたら良い匂いのする妹のシャンプーの香りをふがふが嗅いでいると。
3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/22(土) 21:38:42.19 ID:h16Rbuf2O
「お、お前、カマかけやがったな!?」
「それだけ引きずってるってことでしょ?」
怒りによって羞恥心を誤魔化しつつ、あわよくば話の流れを有耶無耶にしようという目論見は残念ながら、この妹には通じなかった。
4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/22(土) 21:41:50.91 ID:h16Rbuf2O
「ま、どうでもいいけど」
憤慨する俺はつまらなそうに横目で見やってから桐乃は再びゲーム画面へと視線を戻す。
その端正に整った横顔を眺めながら尋ねた。
5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/22(土) 21:45:08.61 ID:h16Rbuf2O
「京介は、どうしてあたしの兄貴なの?」
「どうしてもこうしてもないだろ」
触れるか触れないかの寸前で、囁き合う。
6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/22(土) 21:46:25.77 ID:h16Rbuf2O
「じゃあ、お願いしよっかな」
「さっそくか。いいぜ。どんなお願いだ?」
「おしっこしてるとこ見せて」
ん? なんだ? おかしいな。幻聴だろうか。
7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/22(土) 21:49:12.31 ID:h16Rbuf2O
「で? やるの? やらないの?」
「ぐぬぬ……!」
どうする。どうする、俺。葛藤の末の結論。
8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/22(土) 21:52:30.96 ID:h16Rbuf2O
「じゃあ、肩車とかどう!?」
肩車、だと? しかし、それには問題がある。
「お前な、天井を見てみろよ」
9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/22(土) 21:53:45.98 ID:h16Rbuf2O
「出す……よ?」
「い、いちいち聞くなよ。緊張するだろ」
「だ、だって、あたしだって緊張してるし」
そこで気づく。桐乃も緊張しているのだと。
10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/22(土) 21:55:25.58 ID:h16Rbuf2O
「こんな状況でカッコつけんな、バカ兄貴」
「おかげで緊張がほぐれただろ?」
「ん……兄貴のせいで、もう止まんない」
「お?」
11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/22(土) 21:58:30.97 ID:h16Rbuf2O
「う、うう……」
「あ、起きた」
「くぅ〜っ……頭痛てぇ」
気づくとそこは自室で、ベッドに寝ていた。
12:名無しNIPPER[sage]
2020/08/22(土) 22:28:57.19 ID:emPWngB3o
乙です
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