高坂桐乃「黒猫とより戻したら?」高坂京介「は?」
↓ 1- 覧 板 20
2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/22(土) 21:37:09.29 ID:h16Rbuf2O
「兄貴さ」
「ん?」
時刻は深夜。
一緒にベッドに寝転びながら、俺の部屋にPC持参で押しかけて来た桐乃は黙々と妹モノのエロゲーをプレイしていて、何故実の妹と添い寝しながらエロシーンを眺めなきゃならんのかと思いつつ、やたら良い匂いのする妹のシャンプーの香りをふがふが嗅いでいると。
「黒猫とより戻したら?」
「は?」
意表を突かれて間抜けな声が漏れた。
黒猫とは桐乃のオタク仲間である五更瑠璃の愛称であり、そして俺の元カノでもあった。
あまりの脈略の無さについ、問い返した。
「なんでお前がそんなこと言うの?」
「あまりにも憐れだから」
「ぐぬっ……!」
こ、こいつ。かわいくねえ。流石にキレる。
「あのな! 俺は別に黒猫のことを引きずってるわけじゃないんだよ! あれはあれでその、なんつーか良い思い出というかだな……」
「たまに寝言であいつの名前呼ぶ癖に」
「マジで!?」
「ぷっ……焦り過ぎてキモ」
よもや、そんな、まさかと青ざめると桐乃は今世紀最大の失笑を漏らし、罠だと気づく。
14Res/12.21 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20