【タイムパラドクスゴーストライター】アイノイツキ「消えたキリスト」
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◆K1k1KYRick
[sage]
2020/06/28(日) 17:43:11.37 ID:rwxHLxm40
ともあれ彼の理解不能の行動により、我々は無意味な労働を強いられた。
問題はアイノ氏だ。
彼女が何から何まで自分と同じ発想の作品を発表されている事に、違和感を持たないはずがない。
以下略
AAS
5
:
◆K1k1KYRick
[sage]
2020/06/28(日) 17:43:39.00 ID:rwxHLxm40
この度の災難に遭った当時のアイノ氏の話は誠に悲惨だった。
自身のものと余りにも似通った作品「ホワイトナイト」の連載を知った彼女は
真相を探るべくササキ氏に接触を試みる。
以下略
AAS
6
:
◆K1k1KYRick
[sage]
2020/06/28(日) 17:44:10.43 ID:rwxHLxm40
出来るだけササキ氏に近寄らないようにと忠告しつつ
まずは入室厳禁の部屋を探ってみる事にした。
しかし、そこは監視の目が厳しい。
以下略
AAS
7
:
◆K1k1KYRick
[sage]
2020/06/28(日) 17:44:53.35 ID:rwxHLxm40
しかし、落胆していると突然それは動き出した。
電子レンジをそっと開けてみると、探していたあのジャンプが発見された。
発行日を見ると、間違いなく存在し得ない十年後の未来のものだ。
以下略
AAS
8
:
◆K1k1KYRick
[sage]
2020/06/28(日) 17:46:34.97 ID:rwxHLxm40
尋問の必要はほとんど無かった。
神父の前のクリスチャンの如く、彼は自らの罪をあっさりと懺悔した。
「盗作」でなくあくまで「代筆」と言い張る所に自己弁護の過ぎる点も感じるが
以下略
AAS
9
:
◆K1k1KYRick
[sage]
2020/06/28(日) 17:48:29.32 ID:rwxHLxm40
「……ダメだ!」
彼は声を張り上げて反抗した。
何故か彼はこの寛大な処置に納得がいかない様子だ。
以下略
AAS
10
:
◆K1k1KYRick
[sage]
2020/06/28(日) 17:48:56.28 ID:rwxHLxm40
私が背中を見せたその時だった。
彼が何かを振りかざす影が床に見えた。
私は咄嗟に身を翻したが、右肩にその衝撃を受けてしまう。
以下略
AAS
11
:
◆K1k1KYRick
[sage]
2020/06/28(日) 17:50:38.92 ID:rwxHLxm40
「……先生!?」
間の悪い事に、そこへアイノ氏が帰って来た。
彼女は途中でササキ氏の姿を見失い、戻ってきたのだ。
以下略
AAS
12
:
◆K1k1KYRick
[sage]
2020/06/28(日) 17:52:26.08 ID:rwxHLxm40
「――しっかりしろ、MON28062020」
痛む生身の体を、誰かが揺り起こした。
耳に響いたあの悪魔の咆哮はいつの間にか消えていた。
以下略
AAS
13
:
◆K1k1KYRick
[sage]
2020/06/28(日) 17:53:19.30 ID:rwxHLxm40
「アイノさん。遅くなりましたが、貴女の作品は元に戻りました」
私はそこにあった未来のジャンプを手渡した。
彼女は笑いながら中身を見ずに我々に返した。
以下略
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