4:名無しNIPPER
2020/05/05(火) 18:49:18.71 ID:XnGtX3Tv0
「どーしたん?今日は元気ないやん」
あまりに突然で、固まってしまった。
突如、いや、いつの間にか目の前にしゃがみ込みこちらを見上げる者に全くもって気が付かなかった。
足音も気配すらもしなかった、まるで降って湧いたよう……否、最初からそこにいたかのような。
やけに馴れ馴れしい口調ではあったが、この者は紗枝にとって完全に初対面だった。
さらさらと輝く白銀の短い髪
それと比べても透き通る程の白い肌
くっきりとしながらも艶やかな釣り目
本家の者達にも引けを取らない上質の装束
紗枝にとって、母親より美しいと思える程の女性を見るのは初めてだった。
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