俺は愚かな男だった
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10:名無しNIPPER
2020/05/07(木) 17:26:18.00 ID:S8paJmtWO
林田さんは唐突に物事を提案する人だった。

一学期の終業式が終わり、文芸部も夏休み期間は休みになる。何が楽しくて、冷房もついてないくそ熱い教室に三人そろわないといけないのかという話だ。

じゃあまた二学期に。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER
2020/05/07(木) 17:27:43.63 ID:S8paJmtWO
林田さんは寂しがりやな人だった。

夏休みに入ってから、メッセージアプリに通知のなかった日はない。そして内容も特にない。

夏祭りは何を食べよう、自宅で小説は書いているのか、にしちゃんは彼氏いないのかな。エトセトラエトセトラ。そんな連絡に律義に返してしまうのは、俺が後輩だからという以上に林田さんとやり取りをするのが楽しかったからだ。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER
2020/05/07(木) 23:13:07.88 ID:cI+RkD3IO
林田さんと西口さんはナンパされやすい人だった。

二人とも美人で、浴衣を着て夏祭りなんて行けばそりゃそういうこと目当ての男もいるわけだ。

林田さんは大人しそうで誘っても断られなさそうだし、西口さんはちょっとギャルっぽくて乗ってくれそうな感じがするのだろう。二人にお使いという名前でパシられて、戻った時には男に声をかけられているということが今日だけで二度あった。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER
2020/05/07(木) 23:13:54.10 ID:cI+RkD3IO
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14:名無しNIPPER
2020/05/07(木) 23:14:41.48 ID:cI+RkD3IO
林田さんは俺に新たな課題を与えた。

将来の目標とか夢とか、特に考えてこなかった罰のような気がした。考えてなかったというのは間違いで、正しくは現実的に思えなかったというのが正確な気がする。

そもそも俺と同じ高校一年生で、将来の目標が明確なやつってどれくらいいるのだろうか。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER
2020/05/07(木) 23:15:18.65 ID:cI+RkD3IO
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