7:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 21:23:07.30 ID:e0wnwU/00
「何ですか、このふざけた落書きは!!」
「えっ」
「この落書きは亜美なのですね」
8:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 21:24:03.85 ID:e0wnwU/00
「響、『りすと』を見ていてください」
貴音はお花摘みに行くようでテーブルの上に『リスト』を置いていって行く訳だが、それを手にぺらぺらと捲りながら今日のものや過去の『リスト』入り事由を眺めていたのであるが、これまた今日は誰かが側に来る日なのか何なのか、美希がぬっと横から顔を出して、それ貸してと『リスト』を手に取って物置部屋へと消えていった。
そうして貴音は帰って来た訳なのだけれど、来るなりあの『リスト』が無いものだから、そわそわとテーブルの下を見たりソファーの裏を探した後に、疑念たっぷりに顔を歪めて自分に詰め寄るのである。
9:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 21:25:26.03 ID:e0wnwU/00
「誰かと思えば、美希。これには失望致しましたよ」
「こんなくだらない『リスト』なんて今すぐやめるの」
「なりません。それは765ぷろを正しい道へと導く最善の方法なのです」
10:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 21:26:33.52 ID:e0wnwU/00
「亜美、なんなの落書きって。あとまた響。それに真クンに春香。酷いの、横暴なの、ってあれ」
「美希、やめなさい」
「『三浦あずさ、わたくしを差し置いて春香のくっきぃを食べてしまった為。』だって」
11:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 21:27:27.67 ID:e0wnwU/00
「なっ。み、美希、落ち着きなさい。止めるのです。なりません!!」
美希はペンを頭の上まで握り上げて、はたまた険しい顔を作りながら、貴音の今までのそれを真似するようにして言い放ったのである。
「貴音、あなたは『リスト』入りなの!!」
12:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 21:28:33.62 ID:e0wnwU/00
「うわあん、あうあうあう!!」
酷いのです、みなが、765のみながいけずなのです、と貴音は言うのだけれど、ぴよ子だって同じ部屋に居たのだし今日の一部始終や今までのそれを見ているのだから、その言い方は果たしてとは思いつつ、大人なぴよ子は貴音をよしよしとあやしながら、みんな意地悪しちゃダメよ、なんて窘めていても、その笑いを堪える口は波打ち、脇腹をつねっているので大人はずるいと心から思ったのであった。
膝元には押し付けられた『リスト』があったので、自分も貴音と美希よろしく大袈裟なそれは取らないけれども、誰に聞こえる訳でもない小さな声で、自分はぽつりと呟くのである。
13:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 21:29:53.87 ID:e0wnwU/00
ごめんなさい、お姫ちん
ごめんなさい、小鳥さん
14:名無しNIPPER[sage]
2020/04/27(月) 01:05:58.04 ID:UFS+1bqQo
You just made the list !!!
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