11:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 21:27:27.67 ID:e0wnwU/00
「なっ。み、美希、落ち着きなさい。止めるのです。なりません!!」
美希はペンを頭の上まで握り上げて、はたまた険しい顔を作りながら、貴音の今までのそれを真似するようにして言い放ったのである。
「貴音、あなたは『リスト』入りなの!!」
「ああああああああ」
大袈裟に腕を動かしてそこに貴音の名前をさらさらと書いた美希は、大層満足げな顔で『リスト』を自分に押し付け、いや何でこのタイミングで自分に返すんだとは思ったのだけれども、隣で貴音のクッキーをぱくつくのであった。
「あずさ、美希が。美希がいけずな真似を」
「貴音ちゃん、私達はもう。ごめんなさい」
そうしてあずさにも見捨てられた貴音はこれまた大袈裟に身体を震わせながら、自分の席でパソコンに向かっていたぴよ子の太腿に顔を埋めて泣き出すのであった。
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