286:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:19:21.33 ID:7gnP6kF90
『明日を想いながら、指先まで綺麗に――』
287:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:21:04.04 ID:7gnP6kF90
揺れるようなメロディだけが流れて、加蓮はまだ何も言えずにいます。
思わず歌詞を飛ばしてしまった未熟さと、過ぎ去ってしまった日々の遠さを、
288:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:25:03.55 ID:7gnP6kF90
【\】プロローグ
「ひゅむぅ」
289:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:29:48.25 ID:7gnP6kF90
「は……ふっ……」
軽くストレッチをこなしたら、トレーニングウェアに着替えて近所をジョギング。
290:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:34:06.71 ID:7gnP6kF90
「納豆要る?」
「んー……午後だけど、お仕事あるからいーや」
291:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:41:11.48 ID:7gnP6kF90
そろそろ出なければ一限に間に合わなくなる時間でしたが、
そもそも今日は講義自体がありません。
部屋に戻った加蓮は最近買い替えたばかりの机に座ります。
292:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:45:10.30 ID:7gnP6kF90
◇ ◇ ◆
「おはよ。しんどそう」
293:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:48:32.77 ID:7gnP6kF90
「後は機材だの運んで先生方と設営するだけ」
「お疲れ様。ご褒美あげよっか?」
294:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:51:10.16 ID:7gnP6kF90
「忙しい?」
「うん」
295:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:53:06.62 ID:7gnP6kF90
◇ ◇ ◆
加蓮の言う『良い日』には幾つかの判断基準があります。
296:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 23:53:44.72 ID:7gnP6kF90
本日の午後に講堂で開かれる予定のミニライブは、
加蓮たっての希望で実現したものです。
宣伝と言えば院内の掲示板に貼られた簡素なチラシぐらいではありましたが、
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