29: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/01/24(金) 21:34:58.64 ID:W4W9+UtG0
22
夜
木犀浪学園・大校舎1階・食堂
30: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/01/24(金) 21:35:30.88 ID:W4W9+UtG0
「私もそう思うわ。誰かが動かしてるの」人形は動かない、それなら人が動かしてる。
「なんで階段とか廊下に置くのかな……?」
「持っているのを見られたくないとか、ね」緒方さんの疑問に思いついた答えを口に出してみた。思いつきの割には、合ってるかもしれないわ。動かすのを見られたくないから、一時的に置いている。
31: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/01/24(金) 21:36:05.37 ID:W4W9+UtG0
23
学生寮・2号館・343号室
ベッドに寝ころんで天井を眺めている。簡単そうに思えた問題は、考え事になっていた。
32: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/01/24(金) 21:36:52.43 ID:W4W9+UtG0
24
学生寮・2号館・343号室
お風呂上がりのかな子から、いつもと違う香りが漂っていた。何か変えたみたい。
33: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/01/24(金) 21:37:54.88 ID:W4W9+UtG0
25
翌日のお昼休み
木犀浪学園・大校舎2階・奏の教室
34: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/01/24(金) 21:38:26.31 ID:W4W9+UtG0
「ねぇ、門から出る方法ってあるかしら?」白雪さんと井村さん、両方に怪訝な目で見られた。その表情は、白雪さんは呆れたように、井村さんは心配そうに、それぞれ変わった。
「いつか脱走するかと思っていましたが、こんなに堂々と言われるとは」
「学園生活の悩みなら聞きますよぉ」
35: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/01/24(金) 21:38:54.98 ID:W4W9+UtG0
26
放課後
喫茶店ユリーズ・木犀浪学園前臨時店舗
36: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/01/24(金) 21:39:26.34 ID:W4W9+UtG0
27
喫茶店ユリーズ・木犀浪学園前臨時店舗・控室
「こんにちは」
37: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/01/24(金) 21:40:14.24 ID:W4W9+UtG0
28
喫茶店ユリーズ・木犀浪学園前臨時店舗・控室
「曾祖母は、そう語っていたそうですわ」
38: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/01/24(金) 21:41:22.30 ID:W4W9+UtG0
29
学生寮・2号館・343号室
店長さんがくれたお土産は、ケーキだった。薄紫色のクリーム。甘い匂いに混じって、微かにラベンダーの香り。手紙が入っていた、『美味しく出来た試作品ですよぉ、お友達とどうぞ♪』ですって。お値打ちだったのはこれが理由みたい。
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