高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「雪の降らないカフェで」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 17:53:20.66 ID:sa6tnnMR0
加蓮「あ。話急に変わるけど……店員さんが教えてくれなかったのってもしかして私が聞いたから?」

藍子「そんなことはないと思いますけれど……。教えてくれなかったのは、何か別の理由があるんですよ」

藍子「だって、加蓮ちゃんにだけ教えない理由なんてないじゃないですか」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 17:53:51.42 ID:sa6tnnMR0
藍子「分かりました。それなら、もう1回だけ加蓮ちゃんが聞いてみるのはどうでしょうか」

加蓮「えー。店員さんに聞かなくても、自分で探してみるよ」

藍子「探してみるんですね」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 17:54:20.99 ID:sa6tnnMR0
藍子「そうでしょうか。だって加蓮ちゃん、さみしそうにしている事務所のみんなのために何かをしてあげたいって思ったんですよね」

藍子「それで、雪だるまのクッションを見つけて……。私もよく、カフェに行った時に気になるものを見つけたりしますけれど、店員さんに尋ねることはそんなにしませんよ?」

藍子「聞いてみて教えてもらえなくても、諦めないで自分で探すんですよね。それだけ、加蓮ちゃんが優しいってことです♪」
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 17:54:50.86 ID:sa6tnnMR0
加蓮「そんなに教えたくないものかなー。出所」

藍子「もしかしたら、ものすごく穴場のお店から調達した、とかかもしれません。それで教えにくかったり、教えたくなかったり……。そういう可能性も、ありますよね」

加蓮「あー……。藍子、探してみたい?」
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 17:55:22.44 ID:sa6tnnMR0
藍子「そうですね。それから、もし加蓮ちゃんに手伝いをお願いすると、加蓮ちゃん、全力ではりきっちゃいそうで――」

藍子「それで大ごとになってしまうかも、って考えたんです。それなら、今だけは遠慮させてくださいっ」

加蓮「ま、確かに藍子にお願いされてたら、クッションを写真に撮ってSNSで情報集めて――ってやるつもりだったから、ひょっとしたら大ごとになってたかもね」
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 17:55:50.87 ID:sa6tnnMR0

□ ■ □ ■ □


藍子「あのクッションって、もしかしたら店員さんの手作りってことはありませんか?」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 17:56:21.36 ID:sa6tnnMR0
藍子「距離が近い人の秘密にしたいことを見つけたら、安心するんですか?」

加蓮「ん?」

藍子「ほら、店員さんとはそこまで……って言ったから。もっと距離が近い人となら、そうなのかな? って……」
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 17:56:51.49 ID:sa6tnnMR0
加蓮「藍子がもし、私に秘密にしてることがあったら」

藍子「ふんふん」

加蓮「……あ、ダメだ。全力で暴こうって思う」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 17:57:22.73 ID:sa6tnnMR0
加蓮「凛と奈緒……は逆に気にならないかなぁ。私だって何も隠してない訳じゃないし。話したいなら話すでしょ」

藍子「加蓮ちゃんから、詮索したりはしないんですね」

加蓮「あの2人はね。お互い様って感じ? 隠したいって思うから隠す事なんでしょ。相手への悪意があるとかじゃなくて。それくらい、私にだって分かってるわよ」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 17:58:22.10 ID:sa6tnnMR0
加蓮「お手柔らかに、って言わないんだ?」

藍子「ええと――」

加蓮「奈緒なら生贄にしてもいいやー、とか?」
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 17:58:51.72 ID:sa6tnnMR0
加蓮「こうして考えてみると、事務所で隠し事してる子ってあんまりいない気がするなぁ……」

藍子「なにかとみなさんお話しますもんね。ときどき、重たい悩みのお話も出たりして……」

加蓮「でも誰かが解決しちゃうんだよね」
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 17:59:23.00 ID:sa6tnnMR0
加蓮「隠し事――あ、そういえば」

藍子「誰か見つかったんですか?」

加蓮「うん。見つけた」ビシ
以下略 AAS



23:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 17:59:52.26 ID:sa6tnnMR0
藍子「天気が気になるのは、洗濯のためだけじゃないんです」

加蓮「ふーん?」

藍子「今度、ちょっと遠くにお出かけしてみたいなって思っていて」
以下略 AAS



24:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 18:00:22.05 ID:sa6tnnMR0
藍子「って、加蓮ちゃん。加蓮ちゃんはアイドルなんですから。Pさんの家にお邪魔しちゃ駄目ですよ?」

加蓮「やっぱり?」

藍子「やっぱり」
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 18:00:51.96 ID:sa6tnnMR0
藍子「久しぶりに、パフェを食べてみたいかな。加蓮ちゃんは?」

加蓮「私もそれでいいや。藍子とは違う種類のにしよ」

藍子「ひとくちだけですよ?」
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 18:01:24.22 ID:sa6tnnMR0
藍子「ほら、ひょっとしたら、あの後に店員さんに何かいいことがあって、今度は教えたい気持ちになっているかもしれませんよ」

加蓮「あれからまだ3時間しか経ってないのに? ……って、3時間も経ってたらあり得るかー」

藍子「ねっ? ……ほら、もしかしたら、加蓮ちゃん……気づいていないかもしれませんけれど、聞き方がよくなかったのかも……って」
以下略 AAS



27:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 18:01:52.72 ID:sa6tnnMR0
加蓮「うん。ちょっと違う話かもしれないけど、ほら、この前私ドラマに出たじゃん?」

加蓮「中盤くらいで私にスポットが当たってた回、放送した後にさ。SNSとかで言われてたの」

加蓮「すごかったけど怖かった、とか、ここヤバい、新しい魅力を見つけた、みたいな感じで」
以下略 AAS



28:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 18:02:23.06 ID:sa6tnnMR0
藍子「そうでしょうか……? 私、加蓮ちゃんと一緒にいると、いつも新しいことの発見のくりかえしですよ」

加蓮「……あれ?」

藍子「加蓮ちゃん、こんな顔もするんだ……って今まで思ったこと、たぶん100回はこえてますっ」
以下略 AAS



29:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 18:02:52.59 ID:sa6tnnMR0
藍子「だって、加蓮ちゃんのお話を聞いていたら、私も気になっちゃって。どこにあるのかな、って」

加蓮「気にさせちゃったか」

藍子「はい。気にさせられちゃいましたっ」
以下略 AAS



30:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 18:03:22.23 ID:sa6tnnMR0
加蓮「え、なんで? さっきはなんで睨まれたの?」

藍子「さあ……。どうしてでしょうか」

加蓮「……」
以下略 AAS



31:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/19(日) 18:04:27.59 ID:sa6tnnMR0
加蓮「……えーとさ?」

藍子「まあまあ。怖かった、とかではなくてよかったじゃないですか」

加蓮「……普段ふざけてばかりの私がマジ顔してるのを間近で見れたのがちょっと嬉しくてずっと見てた、って……睨んでた訳でもないって。どういうこと? いやホントどういうこと???」
以下略 AAS



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