ティア・グランツ「私、もう待つのはやめたの」
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31:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/04(土) 21:47:06.76 ID:DQhBkFB7O
「くそっ! このままじゃみんなが!!」
「ルーク! 逃げろ!!」
「逃げなさい! ルーク!」
「私たちはいいから、ルークは早く逃げて!」
「ルーク、逃げて!」

身動き取れない英雄たちは後退を命じた。
しかし、それは無理だ。逃げられない。
幼い頃から憧れていた英雄を見捨てられない。

「僕は……どうせ偽物だから」

ずっと隠していた思いが、口をついた。

「そんな僕が死ぬことで、皆が助かるなら……」

それが、生まれた意味となるのならば。

「ちょっと怖いけど、死ぬ」
「ルーク!!」

それは生前のルークの世迷言。
ティアの悲痛な叫びが響き渡る。
なんとか立ち上がるも、間に合わない。
最悪の結末が過ぎった、その時。

「なんだこの有様は。まったく、世話の焼ける英雄が居たもんだ。どけ。雑魚は下がってろ」

悪態を吐きながら、アッシュが立ち塞がった。


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