ティア・グランツ「私、もう待つのはやめたの」
1- 20
32:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/04(土) 21:49:11.57 ID:DQhBkFB7O
「なんとか、間に合いましたか」
「助けを呼ぶのが遅ぇんだよネクロマンサー」

実はネビリムに挑む前に、ジェイドが万が一の為の奥の手として増援にアッシュを呼んでおり、錬成飛譜石を搭載したアルビオール3号機に乗って駆けつけ、辛くも間に合ったのだった。

「父上……」
「下がっていろ」

チビルークは泣きそうだった。
安堵と、羞恥と、屈辱が押し寄せる。
父の期待に応えられなかったことが辛い。

「悪いところばっかりあいつに似やがって」

アッシュは卑屈なルークが嫌いだった。
特に自らがレプリカだと知った後。
奪った居場所を差し出す奴に腹を立てた。

「まあ、今はいい。次は間違えるなよ」
「ふぇっ?」
「あいつが間違える度に、俺は尻拭いをしてきた。だから、お前の尻拭いだってしてやる」

レプリカ・ルークは何度も間違えた。
取り返しのつかないことも、あった。
だが、なんとか挽回出来る範囲で努力した。
それでいいのだと、アッシュは諭した。

『あなたはだぁれ?』
「俺はアッシュ。ただのアッシュだ」

頑なにそう言い張るアッシュ。
ネビリムの誰何に意味などない。
ただ命を落とす順番が早いか遅いかだけ。
無論、ただでやられるつもりはない。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
39Res/48.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice