ティア・グランツ「私、もう待つのはやめたの」
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17:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/04(土) 21:16:51.15 ID:DQhBkFB7O
「大丈夫? 着替え、ちゃんと出来る?」
「で、出来るよ! そのくらい!」

場面は変わってティアの船室にて。
汚してしまったズボンの着替えを手伝おうとするティアを部屋から追い出して、なんとか着替えたルークは、ようやく落ち着いてきた。

「もう入っても平気?」
「あ、はい、どうぞ! じゃなかった、ここはお前の船室なんだから遠慮なんかすんなよ!」

ルークを真似るあまり言動がすっかりおかしくなっていることを自覚しつつ、ティアを部屋に入れると、彼女はどこか落ち着かない様子で。

「隣、座ってもいいかしら……?」
「か、勝手にしろ!」

ぶっきら棒にそう言うと、拳ひとつ分という微妙な距離感で、ティアはベッドに腰かけた。

「あの、ひとつ聞きたいのだけど……」
「なんだよ」
「怒らないで聞いてね?」
「その前置きがうぜぇっての!」

レプリカ・ルークならばこう言う筈。
チビルークは上手くトレースしていた。
たしかに似ている。故に、ティアは尋ねた。

「あなた、苦しくない?」
「は?」

何を言ってるのかわからず、首を傾げると、ティアはじっとこちらを見つめて、こう続けた。

「ルークの真似をするのは、辛くない?」

やはり、意味がわからなくて、困惑した。


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