小日向美穂「グッバイ、ネヴァーランド」
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67: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 07:15:26.75 ID:nY0iWbpOO
「部屋の中で寝てて良かった」

 12月15日がリセットされた朝、外は雪は降っていないが吐く息が白くなるくらいには寒く冬が訪れたようだった。前もそうだったけど夏が来た後は秋をすっ飛ばして冬が来るらしい。

「俺まで風邪ひいたら不味かったもんな。ほら、美穂」

「すみません、ありがとうございます……クシュン!」

 昨日遊び疲れて気温の急な変化に身体がびっくりしたのだろう。朝なかなか部屋から出てこなかった美穂を起こしに行くと熱を出して寝込んでいる彼女がそこにいた。食材は豊富なのに薬の類がなかったので、ショッピングモールのドラッグストアへの買い出し亜季たちに任せて俺は美穂のそばで看病していた。

「響子が作ったものに比べたら大したものじゃないかもしれないけど……」

「そんな、私のために作ってくれた気持ちがすごく嬉しいです」

「良いってことよ」

「プロデューサーさん、お父さんみたいです」

「お、お父さん? まだそんな歳じゃないんだけどな……」


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