27: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 00:46:34.76 ID:nY0iWbpOO
「とりあえず手分けして周辺の散策をしよう。車が運転できるのは俺たちだけだな」
社用車は複数台あるが免許を持っているのは俺と亜季の2人だけだ。
「あのっ、私もゲームセンターのカーレースなら出来るから運転出来るかもしれませんっ」
「悠貴、気持ちは嬉しいけど流石にそれは無理があるかな……」
無意味だろと言われるかもしれないが、異常事態とはいえアイドルのみんなにはルールを守って欲しかった。それにゲーム感覚で運転されるわけにもいかないしね。
「あとここに待機する子たちも必要だから……くじ引きで分かれようか」
食堂の割り箸にペンで三色の色を塗り簡単なくじを作る。順番に引いてもらって3つに分かれる。
「えーと、俺の車に乗るのが美穂と藍子」
「私の車に乗るのが響子殿と悠貴殿」
「私と卯月と肇が待機組だね」
待機組の加蓮たちは目印になるように狼煙を上げる準備を始める。俺たちも見落としのないように探索をしないとな。
「ピンクチェックスクール綺麗に分かれちゃいましたね」
「そうだな。でも藍子とだってユニット組んでるだろ?」
「はい。私たちマグナウィッチーズです」
美穂と藍子はマグナウィッチーズというユニットを組んでいる。直訳すると偉大なる魔女たち、と言ったところだろうか。元々はハロウィンの時期に魔女の格好をした二人が一緒に仕事をしたことが始まりだ。尖ったアイドルの多いうちの中ではわりかし正統派な2人が組んだユニットは活動の機会が多いわけじゃないけどもコアな人気を集めている。
143Res/165.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20