28: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 00:47:07.85 ID:nY0iWbpOO
「いつかはまた2人での仕事もとってくるつもりでいたけど……」
カボチャよりもスイカの方がムードに合いそうな炎天下の中車を走らせる。いつも聞いていたカーラジオは何も流れず静かな車内というのは地味に新鮮な気持ちだ。
「なんだか、魔法にかかったみたいですね」
去りゆく海を眺めながら藍子が呟く。魔法か、ほんとそうだよな。
「魔法がかかったのは俺たちか。それとも」
この世界そのものか。考えても仕方ないか。
「そういえば、今の美穂ちゃんの言葉を聞いて思ったんです」
「ん?」
「ここにいるみんなって、美穂ちゃんと一緒にユニットを組んでたりでお仕事した子だなって」
「えっ? 卯月ちゃん、響子ちゃん、藍子ちゃん、加蓮ちゃん、肇ちゃん、悠貴ちゃん、亜季さん……」
指をおり数えて本当だと声を上げる。
「亜季さんだけはユニットってわけじゃないけど……他のみんなはそうです!」
ここにいるアイドルは確かに美穂とユニットを組んだ子がほとんどだ。ピンクチェックスクール、Masque:Rade、マグナウィッチーズ、フェアリーテイル*マイテイル、ソラーナ・チーカ……。これは偶然なのか?
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