136: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 23:18:55.11 ID:nY0iWbpOO
「のわっ!」
「わっ! すみません資料を見たまま歩いてて」
「いや、俺も考え事してたからあいこだ……おや、見ない顔だなぁ」
137: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 23:19:40.95 ID:nY0iWbpOO
「お疲れ様、って何見てるんだ?」
事務所のリフレッシュルームに入ると藍子のカメラを悠貴と肇の3人で見ているようだった。
「あっ、プロデューサーさんっ! 良いところに」
138: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 23:21:51.93 ID:nY0iWbpOO
「そなたー、そなたー」
撫で撫で、撫で撫で。
「どうしてわたくしの頭を撫でてるのでしてー?」
139: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 23:22:29.93 ID:nY0iWbpOO
「プロデューサーさん、アメリカ行っちゃうんですね」
「1年だけの予定だけどね。でも、向こうでの活動が認められたら……もっと長くなるかもしれない」
お昼ご飯を食べようとするとちょうど食堂に向かうピンクチェックスクールの3人と鉢合わせる。昨日の今日ってこととあって、美穂はやや俺の顔を見るのが恥ずかしそうだ。
140: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 23:24:13.54 ID:nY0iWbpOO
『おばあちゃんへ、お変わりなくお元気に過ごしていますか? この前は野菜を送ってくれてありがとう。新鮮な野菜のおかげで、この冬は風邪をひかないで過ごせそうです。本当にありがとう。最近はアイドル活動の合間合間に英語と家事も勉強するようになりました。いつかの未来、大切な人のそばにいるために、私は頑張っています。近々その人と一緒に実家に一度帰ろうと思います。もちろん、この手紙のことは内緒でね。これからもっと寒気なってくるけど、身体に気を付けてね。美穂より』
141: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 23:25:38.04 ID:nY0iWbpOO
「おや……」
封筒の中に一枚の写真が同封されていることに気付いた。大きなケーキと一緒に笑顔で写っている。孫娘のアイドル仲間と隣にいる男性はプロデューサーだったか。なるほど、いい顔つきをしているじゃないか。美穂が想いを寄せるのもよくわかる。
ただ私の気を引いたのは彼ではなく一緒に写っている2人の女の子だ。法螺貝を持った和装の女の子と小豆色の作務衣の少女――。2人を見た時、いつか見た夢の世界の大冒険を思い出した。だって2人とも、おばあさんとおじいさんに顔つきがよく似ているから。
142: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 23:26:53.90 ID:nY0iWbpOO
以上になります。久しぶりに速報で投下したのでトリップ忘れて新しく作りました。
美穂ちゃんの誕生日を自分なりに祝うことができました、お付き合い下さった方ありがとうございました。
143: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 23:27:56.29 ID:nY0iWbpOO
以上になります。久しぶりに速報で投下したのでトリップ忘れて新しく作りました。
美穂ちゃんの誕生日を自分なりに祝うことができました、お付き合い下さった方ありがとうございました。
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