623: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/02/15(火) 00:45:11.01 ID:HJ8e5cO4O
叢雲「会議の方は任せるわ。私は最終確認してくるから」
提督「確認なら今し方終えたじゃないか」
叢雲「だから三度目は私がやるのよ」
624: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/02/15(火) 00:47:17.71 ID:HJ8e5cO4O
叢雲『ストップ』
秋雲『ん゛!?』ビクッ
叢雲『そっちには執務室くらいしかないわよ。まさか資料室に用があるわけじゃないでしょう?』
625: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/02/15(火) 00:48:31.13 ID:HJ8e5cO4O
秋雲『私達はさ、砲塔から機銃、魚雷まで、その一つ一つに妖精さんがいるじゃん。点検装填発射、あらゆる工程につまりは人の手が必要なわけだし』
叢雲『それは艦載機も同じじゃない?』
秋雲『でも私達、つまり駆逐艦や軽巡重巡、戦艦なんかは砲塔を自分の手から離さないでしょ?』
626: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/02/15(火) 00:49:21.63 ID:HJ8e5cO4O
秋雲『例えば猫、じゃなくてもいいか。犬でも魚でも植物でも。なんか育てるとしてさ、名前を付けるとしたら何にする?』
叢雲『名前?何よ急に』
秋雲『いいからいいから』
627: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/02/15(火) 00:50:24.51 ID:HJ8e5cO4O
秋雲『多分さ、船は海っていう隔絶された空間で、その船内だけで自己完結しなきゃいけない物だからさ、人みたいに自分以外との繋がりを感じるのに慣れてないんだよ』
叢雲『それは、悪い事だと思う?』
秋雲『そこまでは言ってないけど、というかそれは流石にテーマが重い』
628: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/02/15(火) 00:52:12.76 ID:HJ8e5cO4O
叢雲「停電」
そういえばそんなこともあった。
叢雲「嫌な事考えてるわね、私」
629: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/02/15(火) 00:53:59.98 ID:HJ8e5cO4O
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叢雲『へい工作犯いる〜?』
工廠の扉を開け呼びかける。
630: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/02/15(火) 00:54:44.51 ID:HJ8e5cO4O
夕張『ただま〜、あれ叢雲?どうしたの?』
叢雲『そっちこそ、何か抱えてるのよそれ』
夕張『浮き輪さん型観測機二号よ!』
631: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/02/15(火) 00:55:40.62 ID:HJ8e5cO4O
送電線が切れた、というわけではなかった。
強風で枝が奇跡的なくらい見事に電線をからめとり、システムが問題ありと判断して電力供給を絶ったというのが真実。
夕張『まだ覚えてるわ。あの嵐の中木によじ登って枝切り取ったの』
632: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/02/15(火) 00:56:36.46 ID:HJ8e5cO4O
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明石『…』
夕張『…』
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