15: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/10/29(火) 04:46:00.87 ID:rqljmlHD0
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提督「大体寝てるんですよ。原因は、まあ記憶の欠落なんでしょうね。心理学とか脳科学とかそういう分野の話なんでしょうか」
男「でしょうね。彼女が人間だったら、ですが」
16: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/10/29(火) 04:46:48.95 ID:rqljmlHD0
叢雲「あらブラック?ウチの司令官と違って大人ね」チラ
提督「一言多いよ」
チラと提督の手元を見ると既にミルクが2つ空けられていた。
17: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/10/29(火) 04:47:34.82 ID:rqljmlHD0
叢雲「というかアナタ達殆ど同年代じゃない。よそよそしく敬語なんて使ってないでもっと馴れ馴れしくしなさいよ」
提督「君はもう少し馴れ馴れしさを抑えた方がいい」
男「お互い立場もあるんだよ」
18: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/10/29(火) 04:48:26.07 ID:rqljmlHD0
男「で、彼女の事だが」
提督「ええ、見てもらったのなら大体わかったと思いますが」
男「初対面の時もあんな感じで?」
19: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/10/29(火) 04:49:12.32 ID:rqljmlHD0
男「勉強でもよく言われる土台が大切というのは生きる上で殆どの事に当てはまる」
コースターを机に置き、その上に残り半分となったコーヒーのカップを乗せる。
提督「土台があるから乗せられる、と」
20: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/10/29(火) 04:50:14.72 ID:rqljmlHD0
叢雲「土台がまるでないなら赤子のように何でも吸収できる。なまじ変に土台が残っているせいで受け止め損ねて、中身のコーヒーをぶちまけてショートする、ってことかしら」
男「正解。かどうかは分からいけどな。少なくとも俺はそう思った」
隣の部屋から戻ってきた叢雲は自分用らしいカップを手にしていた。自分のコーヒーを作っていたのだろう。
21: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/10/29(火) 04:51:27.46 ID:rqljmlHD0
提督「そんなに大変なのかい!?"最初の一人"というのは」
男「聞いたことはないので?」
提督「そういう事がある、というのは…もちろん色々な根も葉もない噂も。でもこうして実際に目の当たりにするとは思いもよりませんでしたよ」
22: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/10/29(火) 04:52:10.43 ID:rqljmlHD0
男「艦娘は、こういう言い方はあまり好きではないが基本的にはコピー、クローンというべき存在です。少なくとも鎮守府の数だけ同じ艦娘がいるようなものだ」
叢雲「そうね。私も何度か、何人かの私と顔を合わせたことがあるわ」
男「でもコピーやクローンだとして、ならば当然元となるオリジナルがいるはずだ」
23: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/10/29(火) 04:52:46.33 ID:rqljmlHD0
男「本当に突然、なんの前触れもなくそれまで建造では確認されていなかった艦娘が生まれる事があるんですよ」
叢雲「今回みたいに?」
男「まさしく」
24: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/10/29(火) 04:53:18.01 ID:rqljmlHD0
男「ただ少し条件があるんです」
提督「条件?アンロックの?」
男「そう。多分そう」
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