126: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/12/31(火) 23:34:29.98 ID:2t2tJjtO0
男「…」
扉を乱暴に叩く音で目が覚めた。
ベットに寝たまま手探りでスマホを手繰り寄せ時刻を確認する。
127: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/12/31(火) 23:35:11.03 ID:2t2tJjtO0
鎮守府の朝はどこも早い。
なんなら平日は灯りの消えない鎮守府だってある。
男「ここはいつもこの時間なのか?」
128: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/12/31(火) 23:36:17.26 ID:2t2tJjtO0
男「君の今後の予定を聞いてもいいか?」
叢雲「全員の起床を確認。今日の各自の予定を改めて通達、各自目を通したか確認。早番の娘達の航路や日程を確認送り出し。夜番の娘達の帰投確認、で報告受けてとりあえずは朝餉ね。司令官は、まあ起きないでしょうけど」
サラッと簡素に答えたがこれだけでもどれほど忙しいかわかる。
129: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/12/31(火) 23:36:48.60 ID:2t2tJjtO0
男「あって欲しいという思いだよ。きっと」
叢雲「…ま、だから私から何か言ったりはしないのだけれどね」
提督と叢雲。二人の間にある信頼は少し変わったもののようだ。
130: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/12/31(火) 23:37:32.86 ID:2t2tJjtO0
渡されたのは昨日叢雲も使っていたスマホだった。
叢雲「基本的に連絡機能だけが入ってるわ。それも鎮守府内だけの。そこら辺はアナタなら分かってるでしょ?」
男「そりゃな」
131: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/12/31(火) 23:38:36.20 ID:2t2tJjtO0
男「そりゃそうだろうな。よし確認した。何かあれば連絡する」
叢雲「連絡先は今のところ私と司令官だけ登録しといたわ。緊急なら電話。そうでないならメッセージでお願い」
男「…他の艦娘とも連絡先を交換したりできるのか?」
132: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/12/31(火) 23:39:25.60 ID:2t2tJjtO0
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さて仕事だ。切り替えよう。
顔を洗い歯を磨く。その後ギリギリ社会人らしく見えるラインのラフなシャツとズボンに着替える。
133: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/12/31(火) 23:40:35.31 ID:2t2tJjtO0
男『おはようございま〜す』ヒソヒソ
なんとなく小声で呼びかけてみる。別に寝起きドッキリというわけじゃないんだが。
『ん…〜』モゾモゾ
134: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/12/31(火) 23:41:12.84 ID:2t2tJjtO0
男『そこら辺は気にしなくても大丈夫だよ。起きられるか?』
『えぇ。問題ないわ』
そう言って上半身を起こし大きく伸びをする。
135: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/12/31(火) 23:41:51.34 ID:2t2tJjtO0
男『身体に異常はないか?』
『異常?うーん、ないと思うけど、多分』
男『よし。なら朝食にしよう。一日三食が健康の基本だ』
136: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/12/31(火) 23:42:24.49 ID:2t2tJjtO0
『そうじゃなくて!そのちっこい板よ。なんなのそれ?』
男『ん?あー、そうか。そうなるわけか』
船の記憶のみならず現代の記憶も欠けているのか。
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