梓みふゆ「鶴乃さん、鶴乃さん、起きてください」
↓ 1- 覧 板 20
17: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2019/10/06(日) 21:17:17.37 ID:RQR8trEn0
鶴乃「・・・・・・・・・・・・」
みふゆ「鶴乃さん起きてください! あなたの力が必要なんです!」
いろは「鶴乃ちゃん目を覚まして!」
白羽根「ヴヴァッ!」ドシュン
桜子「 |ふっ!| 」ガキャン!
桜子「 |本当にしつこい・・・! これ以上私たちに害をなすなら、その命を絶つ・・・!| 」
みふゆ「えっ?! それはダメです! 待ってください! ワタシに任せてください! この子たちの意識を奪います!」
みふゆ「やぁあ!」
白羽根「アッ?! あぁぁ・・・うっ・・・・」 ....パタッ
黒羽根「ぐっ・・・うぅ・・・・」 ....パタッ
みふゆ「このまま幻覚をかけてこの子たち本来の自我を呼び起こしますっ」
ねむ「ありがとうみふゆ。その翼たちに罪はない。僕や灯花の負の遺産に未だ囚われてしまっているだけ。憐憫の情を禁じえない。なんとしても救ってほしい」
みふゆ「わかっています。この子たちがこうなってしまったのも、ワタシに責任があります。正気に戻して、ワタシが説得をしなければなりません―――」
みふゆ「・・・・・えっ? あっ、そ、そんなっ、どうしてっ!?」
ねむ「みふゆ? どうしたの?」
みふゆ「この子たちの自我にまでワタシの魔力が辿り着かないんですっ! 何か大きな力に阻まれて・・・」
ねむ「羽根の力かな・・・。完全に自我を奪われていたからかなり根深く精神を浸食されてしまったのかも・・・」
みふゆ「っ! ですがっ、だからって放って置けません! 集中します! ワタシのありったけの魔力を注いでなんとしても救います!」
いろは「鶴乃ちゃんっ、鶴乃ちゃんっ! なんで・・・っ!」
鶴乃「・・・・・・・・・・・」
ねむ「お姉さん?」
いろは「私の治癒魔法で傷は全部治したはずなのに・・・。鶴乃ちゃん目を覚まさないの! どうして・・・どうして・・・?!」
ねむ「まだ目を覚まさない・・・? 痛覚遮断が間に合わないほどの激痛を受けて精神が耐えられなかったか・・・。あるいは、もう既に羽根の力に自我を犯され始めているのかな・・・。そのまま意識を失っていたら先ほどの翼と同じように僕たちを襲ってくるだろうね・・・」
いろは「ダメっ、そんなの! なんとかしないとっ! 鶴乃ちゃんお願い起きてっ!」
ねむ「みふゆ。鶴乃お姉さんも一緒に幻覚をかけられる?」
いろは「みふゆさんお願いしますっ! 鶴乃ちゃんを助けてください!」
みふゆ「えっ・・・。ちょっと、それは難しいです・・・。この子たちに集中しながらでは・・・」
いろは「あうっ・・・そんなっ・・・」
みふゆ「鶴乃さんを優先すべきなのはわかります。この子たちよりずっとやっちゃんの力になってくれます。でも・・・・・・・・・・」
みふゆ「っ・・・。ご、ごめんなさい・・・。ワタシはこの子たちも見捨てるわけにはいかないんです・・・・」
いろは「そんなっ・・・。で、でも! 今鶴乃ちゃんを助けないとみんな助からないですよっ!」
みふゆ「うっ・・・。わかっています・・・わかってはいますが・・・」
ねむ「・・・・翼たちと鶴乃お姉さん。両方に幻覚はかけられない。放置した方は自我を奪われて僕たちを襲ってくる。そして、襲ってきた方は・・・・・」
桜子「 |これ以上いろはたちが危険な目に遭うのは我慢できない。次に手を出した者は私が迷わず殺す| 」
いろは「やめてよっ!」
桜子「 |こればかりはいろはの言うことでも聞けない。私はあなたたちを守らないといけないから| 」
みふゆ「どちらも失うわけにはいきませんっ・・・絶対に・・・!」
ねむ「・・・・これは難しい選択だね。かといって時間をかけるわけにもいかない。やちよお姉さん一人が今の灯花に勝てるとは到底思えない。やちよお姉さんがやられたらその瞬間に、もう万事休すだよ・・・・」
40Res/76.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20