168: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/24(月) 21:22:56.45 ID:cZJ7+2AW0
艦娘通信。
私は当然その単語に訊き覚えがあった。というよりも、艦娘をやっている人間で知らないのなら、そいつは間違いなくモグリだろう。
広報課が発行する無味無臭な、ともすれば戦意高揚のためだけのビラとは異なる、血の通った広報新聞。日本中を縦横無尽に駆け回り、南はトラック、北は小樽まで、手当たり次第に記事にしていく……。
169: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/24(月) 21:24:18.79 ID:cZJ7+2AW0
既に私と大鷹以外が整列していた。対面するように後藤田提督。その後ろに、大淀、グラーフ、ポーラ、不知火。なんとポーラは酒瓶を抱えていない。
「ご、ごめんなさいっ」
170: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/24(月) 21:25:41.33 ID:cZJ7+2AW0
「さて、青葉海士長殿とも無事合流を果たすことができた。もしかしたら突然のことに戸惑いを覚えている者もいるかもしれない。今後の作戦について話そう。
我々『浜松泊地』は、今後『イベント』の対処にあたる基地の援護へと向かう。海域は現状不明だが、台湾付近、あるいは南下しフィリピン周辺である可能性が高い。一度神戸に停泊し、そこで必要物資を各自で用意、出発する予定だ。
神戸着は明朝6時前後を想定、出発は24時間後の明朝6時。そこから作戦海域までは、途中会敵を挟まなければ、一日半で到着する見込みになっている。……何か質問は」
171: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/24(月) 21:26:19.38 ID:cZJ7+2AW0
「対処は複数の基地が合同で行う。佐世保が指揮系統を担うかたちで、パラオ、呉から戦力をいくらか集めるようだ。航空戦力は岩国からも募る。
繰り返しになるが、俺たちの任務はあくまで救難救助。火器の使用は許可されているが、突出した独断専行は認められない」
「台湾、あるいはフィリピン沖……東シナ海からインド洋までというのは、聊か範囲が広いのではないか?」
172: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/24(月) 21:26:49.74 ID:cZJ7+2AW0
「……」
少しばかり青葉の顔がこわばっていた。どうやら私以外に気づいてはいないようで、しかしそれも私と目があった途端に、すぐ曖昧な笑みへと変化してしまう。
173: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/24(月) 21:27:15.15 ID:cZJ7+2AW0
「どうしましたか?」と彼女は問うた。
「不思議なものね」と私は応じた。
「怖いのに、愉快で仕方がないのよ」
174: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/24(月) 21:28:30.77 ID:cZJ7+2AW0
―――――――――――
ここまで。
もうプロットとか忘れてるぜ。
175:名無しNIPPER[sage]
2020/02/25(火) 04:54:48.46 ID:+rMyXzX8o
乙
176:名無しNIPPER[sage]
2020/02/25(火) 13:33:10.81 ID:hTLFgIDMo
蒔ってる次回
177: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/25(火) 23:46:01.31 ID:OpIC7hvy0
ぎらぎらと照りつける苛烈な陽光。なんとか耐えつつ、私たちは冷房のいくぶんか効いた建屋へと、まるで流浪の民のような足取りで入っていく。
海沿いは普通潮風のために体感温度はすこぶる気持ちいいはずなのに、やはり関東のほうとは気候が違うからか、直射日光が痛みさえ伴っていた。変な形で日に焼けてはいまいかと、私はわかるはずもないのに、手で首の後ろを拭う。
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