169: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/24(月) 21:24:18.79 ID:cZJ7+2AW0
既に私と大鷹以外が整列していた。対面するように後藤田提督。その後ろに、大淀、グラーフ、ポーラ、不知火。なんとポーラは酒瓶を抱えていない。
「ご、ごめんなさいっ」
慌てて並ぶ。踵をつけ、爪先の開きは三十度。
「国村さんから話は聞いている。ありがとう。よく来てくれた」
国村一佐が?
いや、それもまた納得のいく話ではある。CSARの根回しをしたいのならば、政治的なレベルと同じように、現場のレベルにも悉皆周知しておくのは合理的だ。
ようは既成事実を作ってしまえばいい。既に深く根ざしてしまったシステムを消失させるのは並大抵のことでは済まない。属人的な存在から脱するには、広報がもっとも手っ取り早い。
「いえ。こちらこそ、国村一佐の新たな試み、それを独自に取材できるのは喜ばしいことです。任務もまた献身的だ。実は、お話はかねがね国村のほうから伺っておりました。酷く厄介な立場にいるということも。
この青葉、そして艦娘通信、微力ながらお手伝いさせてください」
敬礼。背筋をまっすぐに、中天へと向けて。
こちらも合わせる。
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