172: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/24(月) 21:26:49.74 ID:cZJ7+2AW0
「……」
少しばかり青葉の顔がこわばっていた。どうやら私以外に気づいてはいないようで、しかしそれも私と目があった途端に、すぐ曖昧な笑みへと変化してしまう。
一際強く海風が吹いた。後藤田提督はあっさりと踵を返し、船内へと手招きする。
「少し外は寒ィな。わざわざ立って話をすることもねぇだろう。青葉海士長には船内の案内もしなくちゃならんし」
「階級はいりません。青葉、で結構です」
「……そうか、助かる。お前らも、折角有名人と会えたんだ、聞きたいこともあるだろう。青葉、いくらか付き合ってもらってもいいか?」
「はい、勿論です。こちらから皆さんに訊きたいことも、山ほどありますんで」
足音の反響する船内を歩きながら、後藤田提督はグラーフと作戦に至る背景を話し、大鷹、不知火、ポーラは青葉と愉快そうにやり取りをしている。
私がぼうっとその背中を見ていると、大淀はわざと足取りを緩め、こちらの隣につく。
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