「我々の願いは、この素敵な道具が叶えてくれる」
↓ 1- 覧 板 20
4: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 19:40:20.77 ID:All9ssB20
僧侶「魔法石版を勇者さんはご存知ですか?」
勇者「当たり前だろ。俺だって持ってるぞ」サッ
勇者「これだろ。魔石を手持ちサイズの石版に削りだして、魔族や一部の魔法使いしか使えなかった伝心魔法を誰にでも使えるようにしたという……」
5: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 19:42:23.87 ID:All9ssB20
勇者「……で、なんでこの宿屋に同室で泊まることと魔法石版が関係するんだ?」
僧侶「魔法石版を使えば、この宿屋にいる人は誰でも、王国中の民に発信できるわけです」
戦士「絵画付きで『勇者隊は出立直後に宿屋で乱交パーティーしている』とな」
6: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 19:43:52.78 ID:All9ssB20
勇者「そもそも、俺達の目的は王国の民の規範となることじゃないだろ?」
勇者「魔王を倒して王国に平和をもたらすことだろ」
僧侶「その魔王を倒すための行軍に支障が生じるんですよ」
7: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 19:45:43.25 ID:All9ssB20
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
魔法使い「遥か彼方に街の明かりが見えてきたわね」
勇者「そうだな。頭の固い誰かさんたちがゴチャゴチャ言うから、暗い山道を散々歩くことになったけど、ようやくだな」
8: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 19:47:53.28 ID:All9ssB20
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宿屋の主人「じゃ○んで予約の勇者ご一行様ですね。シングルを4部屋お取りしておりますので、お一人ずつこちらにご記入願います」
戦士「おお僧侶、やったではないか」
9: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 19:50:04.94 ID:All9ssB20
宿屋の主人「ところで皆様、お食事はお済みでしょうか?」
勇者「いや、素敵な仲間たちのおかげで飲まず食わずなんですよ」チラッ
僧侶(反応したら負けですよ)
10: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 19:51:24.35 ID:All9ssB20
勇者「何だ何だ? みんな俺のことを誤解していないか? アルハラとかしないと思うよ? セクハラもしない可能性だってあるよ!」
僧侶「その恐れはもちろんありますけど! それだけじゃなくてですね……」
魔法使い「あのギャラリーを見なよ」
11:名無しNIPPER[saga]
2019/08/18(日) 20:06:08.01 ID:vebNTMWS0
どこでもドアだな
12: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 20:44:42.03 ID:All9ssB20
〜〜〜〜〜(数ヶ月後)〜〜〜〜〜
勇者「このあたりまで来ると、魔物の数が段違いに増えるな」
戦士「平原に魔物の群れがいるのが当たり前になっているとはな」
13: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 20:46:24.31 ID:All9ssB20
魔法使い「大変よ……っ!」
勇者「大変なのは俺の立ち位置だよ! 正論が一切通らないよ!」
魔法使い「平原でなにふざけてるの!」
14: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 20:48:37.79 ID:All9ssB20
勇者「王国の置かれてる現状について、王国なり教会なりがちゃんと教育しようよ」
僧侶「人々の機微は、教えてどうなるというものではないですからね……」
戦士「ここはやはり正々堂々、正面から戦いを挑むべきであろう」
28Res/24.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20