68: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:29:09.90 ID:8naFKaaW0
カルパッチョは「うーん」と首を傾げ、
「私の場合は――」
69: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:30:12.40 ID:8naFKaaW0
……彼女……彼女。
ああ、そうだ、そういえばカルパッチョは毎度毎度、試合の直前には必ず大洗の赤マフラーの子と言葉を交わしていた。
カルパッチョが「たかちゃん」と呼ぶあの子のことだろう。
70: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:32:04.98 ID:8naFKaaW0
「ドゥーチェ、私は戦車道が楽しいんです」
「私だって、楽しいさ」
71: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:33:29.88 ID:8naFKaaW0
「カルパッチョ、我々は本当に勝てると思うか」
私が問うと、カルパッチョは「そうですね」としばし思案する素振りを見せて答えた。
72: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:34:14.73 ID:8naFKaaW0
「あーっはっはっはーっ!」
「また突然笑い出して、どうしたんですか、ドゥーチェ」
73: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:36:17.50 ID:8naFKaaW0
山岳と荒れ地ステージ。
遮蔽物や潜伏場所が多く機動力が活きる山岳地帯と、遮蔽物が少なく向かい合えば技術力と戦車性能が浮き彫りになる荒れ地地帯とが対照的なステージだ。
大洗の戦車は五輌。
74: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:37:53.61 ID:8naFKaaW0
そして、ループも十週目に突入した私とカルパッチョにとって、もはや山岳と荒れ地ステージは庭のようなものだ。
マップは全て頭の中に叩き込まれている。
その上で、やはり結論付けられる要所は、中央に位置した十字路だろう。
75: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:39:17.36 ID:8naFKaaW0
「でも、そうしたら十字路を突っ切られてしまいますよね」
「いーや、そうはならない。デコイを配置するからな」
76: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:41:17.44 ID:8naFKaaW0
『これより、二回戦第四試合、アンツィオ高校対大洗女子学園の試合を、開始いたします』
荒れ地のど真ん中、遠目に大洗の戦車が並ぶのが見える。
作戦の確認をしているのだろう、大洗の隊長、西住みほが戦車の前でマップらしきものを広げていた。
77: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/14(日) 12:42:52.20 ID:8naFKaaW0
「まったく、二枚は予備だってあれほど言ったのになあ」
デコイを全て置いてしまっては戦車の数が大会規定を超えてしまう。作戦も即バレだ。
ペパロニもああいうところがなければ、度胸があって機転も利く凄いやつなんだが。
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