28: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:28:35.78 ID:l6pE73h60
「うわあぁああ今日は朝まで飲むぞーっ!」
「ドゥーチェ、テンション高いっすねーっ!」
29: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:29:37.23 ID:l6pE73h60
「あぁー……」
自然と声が漏れて、ベッドへ体を放る。
30: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:31:53.93 ID:l6pE73h60
――――。
そう、そうだ。
31: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:33:57.82 ID:l6pE73h60
とんとん。
と、ふいにドアがノックされた。
32: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:35:31.75 ID:l6pE73h60
「ドゥーチェ、もしかしてこれで四度目ではないですか?」
…………。
33: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:37:25.62 ID:l6pE73h60
私は頭が混乱してどう表現して良いのかがわからなかったが、何とか気を落ち着かせて、一言だけ絞り出す。
「お前もなのか?」
34: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:38:23.98 ID:l6pE73h60
すうっと、背中に載っていた重荷が下ろされるのを感じた。
真っ暗闇の夜道に光が灯った。
そうか、私だけではなかったのか。
35: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:39:27.60 ID:l6pE73h60
「ドゥーチェ、泣いてますか?」
「泣いてない! 嬉しいだけだ!」
36: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:43:08.30 ID:l6pE73h60
しばらくのあいだ、戦車道準備室でカルパッチョとお互いの状況を共有しあった。
カルパッチョの身に起きていることは私とまったく同じ。
大洗と試合をした日の夜になると、毎度毎度、6月26日に戻されてしまうとのことだった。
37: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:44:18.30 ID:l6pE73h60
と、再び感じ入ってしまったことに気付き、ぶんぶんと頭を振って考えを紛らわす。
いけないいけない。時間がないのだ。
思い出にふけっているような場合じゃない。
38: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2019/07/13(土) 22:46:52.56 ID:l6pE73h60
「ではカルパッチョ。ループ脱出のためにやるべきことは、何かわかるか?」
「脱出条件の解明でしょうか」
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