60:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:36:13.88 ID:zmX2O7Gg0
――ヴォルフス王都、国立大学
学生「おいおい、どうなってるんだ? 図書館の旧館が真っ黒な柱で覆われちまってるぞ」
61:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:36:54.37 ID:zmX2O7Gg0
ミシミシ…
市民A「まずい、建物がこっちに崩れてくるぞ!」
男の子「ママー!」
62:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:37:34.67 ID:zmX2O7Gg0
市民E「姫様がワシらを瓦礫から守ってくださったのじゃ!」
市民F「おお、なんて勇ましいお姿じゃ」
市民G「まるで建国の英雄を見るかのようじゃ」
63:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:39:26.72 ID:zmX2O7Gg0
市民C「まずいぞ。メルセデス王子が悪魔に押されている…」
環「ガウゥッ!」ダッ
市民D「ターニャ王女!」
64:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:39:59.47 ID:zmX2O7Gg0
朋花「ウフフ。ようやくご理解いただけましたか。カタリーナ王女は禁忌に触れてしまったのです。人の次元で踏み入れてはならぬ領域を、覗いてしまったんですよ」
恵美「確かにカタリーナはターニャの先祖返りを打ち消す方法を本気で探していた。藁にもすがろうとしていた。それがまずかったというのか」
環「ガゥ…」
65:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:40:26.08 ID:zmX2O7Gg0
育「はぁ……はぁ……」
まつり「ほ? まるで勝負にならないのです。魔法のセンスは認めますが、剣術で全部台無しなのです。基本だけではどうにもならないのですよ」
育「ぐっ、そんなことはわかってるよ! この剣だって、どう考えてもぼくには不釣り合いだ。だけど、そんなことはどうだっていい!」
66:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:41:05.47 ID:zmX2O7Gg0
市民「おい、あの勇敢な少年がターニャ王女のボーイフレンドだったのか!?」
市民「まあなんて大胆な…///」
市民「国立大学の真ん中で公開プロポーズだ! こいつは大スクープだぞ!」
67:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:41:33.68 ID:zmX2O7Gg0
環「イグナスーーーー!!」モフッ
育「わっ。急にもどらないでよターニャ」
環「そっちもすっごく大事だけど、それよりお姉様のことが先だぞ!」
68:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:42:03.61 ID:zmX2O7Gg0
まつり「どうやら私の出る幕もここまでのようですね」
ガキィィン! スパッ
育「折れた! 悪魔の角だ」
69:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:42:33.77 ID:zmX2O7Gg0
琴葉「……」オオオオ…
育「本当に闇の中心に、カタリーナ王女が……」
環「ガウッ…」
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