65:名無しNIPPER[saga]
2019/07/09(火) 00:40:26.08 ID:zmX2O7Gg0
育「はぁ……はぁ……」
まつり「ほ? まるで勝負にならないのです。魔法のセンスは認めますが、剣術で全部台無しなのです。基本だけではどうにもならないのですよ」
育「ぐっ、そんなことはわかってるよ! この剣だって、どう考えてもぼくには不釣り合いだ。だけど、そんなことはどうだっていい!」
まつり「どうしてそうまでして強がるのです?」
育「ぼくには、ぼくを必要としてくれる人がいる。ぼくはただ、その人のとなりに立つのにふさわしい男になりたい。それだけだ」
育「家族も、居場所も、夢も、いっしょに夢を追ってくれた人との思い出も……ぜんぶをなくしてしまったぼくに、ターニャは理由をくれたんだ」
育「ぼくはターニャに、いつまでもありのままのターニャでいてほしい。ターニャの力になれない自分なんて許せない。強がりだと笑うなら笑えばいい。ぼくは本気だ!」
育「剣や肩書きが不釣り合いだってかまうもんか。ぼくはターニャが好きだ。その気持ちがぼくを強くしてくれるなら、お前だって倒してみせる!」
まつり「――だ、そうなのですよ。ターニャ王女?」
育「えっ」
環「ガ、ガゥ……///」ポッ
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